WELQ(ウェルク)という株式会社DeNAが運営しているキュレーションメディアをご存知でしょうか。健康情報について敏感ならば、一度は見たことあるかもしれません。『ココロとカラダの教科書』というコンセプトの元、心身ともに元気になる豆知識情報が見つけられるため、知識のない人からすると「ふむふむ、なるほど」というようになるのです。
しかし、それは本当に正しい情報なのでしょうか?
知識のある人や専門家からすると非科学的な情報も書かれてしまっているため、潜在的に出てきた問題が露呈しました。医学的はともかく、専門的な知識がない人が、引用元も不明なまままとめてしまっているため、あたかも本当のように誤認してしまいます。実際にウェルクの情報をまとめている方は、ある程度専門知識を持っている人もいれば、まったく知識のない人がインターネットで検索して出てきた情報をまとめて発信するようなことをしています。
キュレーションメディアは、インターネット上だけでなく、地球上に散らばった情報を一つにまとめるため、ちゃんとした運用がなされれば問題はありませんが、引用元の明記もないような状況で情報の発信もなされるため、これは医学的知見から語られているものなのか、素人が語っている意見なのか不明なところが多いです。
水素業界に関しても、同じではないものの似たようなことが行われているのではないかと思われる。今回は、水素業界の現状と当メディア『水素マガジン』のスタンスについて書いていきます。
水素業界の情報、ウソホント!信頼できる情報もあれば……
ウェルクの炎上から考えると、同様に水素業界の情報も定期的に炎上することもあります。水素商品には水素が含まれてないことや疑似科学というような言葉から効果なしという意見もあります。実際のところ、水素自体は臨床的に実験され、研究結果が発表され、医療分野でも水素は使われています。水素という物質が人体にもたらす作用について、解明されているところもあります。
しかし、それは水素に限った話であり、多くの方が手にすることのできる様になった水素関連商品において、効果があるとされている量の水素が担保されていないこともあります。水素マガジンとしても、水素関連商品を実際に水素発生実験をするということで、水素が含まれているのかどうかを再確認しています。また、一般社団法人など専門的な知識を持った団体と繋がり、一次情報を得て専門的な情報を発信するようにしています。
水素商品を販売しているメーカーが発表している情報は果たして正しいのか。例えば、溶存水素量が10ppm、酸化還元電位が-600mVとパッケージに表示されていたとしても、計測機器を通してみると表示されている数値とはかけ離れていることも。測定する環境下によって変わってくるため、差があるのは理解できますが、あまりにその数値が開きすぎている場合は測定した方としても困惑してしまいます。果たして、公式が発表している数値はどこから出てきたものなのか。
また、水素サプリや水素吸入の水素濃度を水素水に換算するとという、比較しようとしても違うものなのに比較している状況を見ると果たして大丈夫なのだろうか? あまりに乱暴すぎやしないだろうかと思ってしまいます。利益追求主義が行き過ぎて、業界の健全化を考えずに、自分たちが儲けられればいいというような変な発想をしている会社もあります。
果たしてどの情報が正しいのか。ユーザーも賢くなる必要はきっとあるでしょう。どの情報を信じ、選択し、行動するのか。与えられた情報下の中から自ら考えていく必要があると思われます。
医療に関していえば、医者が正しいとは限らない!?医者兼専門家が一番
医療に関する情報として、医者がエビデンスを出しているから安心というのは時期尚早です。その医者は、その分野の専門家なのでしょうか?
健康やサプリメントの分野においては、信頼性が増すことで売上に直結するということから、実在の医者を登場させたりもします。しかし、その医者は専門家なのでしょうか?
病院に行ったことがある人なら、一般的な病理的内容は話してくれます。しかし、専門分野でなければわからないこともあるはずです。お腹が痛い時に脳外科にはいかないように、適切なところに情報を取りに行くことでしょう。水素も専門家が発表しているから大丈夫なのか? そうとは限りません。利益を追求している医者や専門家もいます。自分の水素商品を売るために自分に有利な情報を発信していることもあります。その方が、どのような分野でどういった実績を出されている第一人者かを裏まで読むチカラが必要とされます。
水素マガジンのスタンスは?!業界の健全化を図る情報発信
医療分野にも使われつつ、健康分野において、未病を防ぐ可能性のある水素において、水素マガジンのスタンスは、正しい情報を正しく伝えていくということを信念としています。一般的に言われていることをまとめ、実際に自分で確認し、その過程の情報を発信することで、水素業界全体の健全化を図りたいと考えています。
単純にメーカーの発表していることだけを真に受け、そのまま発信するにとどまらず、実際の水素量や原材料成分にまで推測を行い、専門家の意見を取り入れつつ記事にまとめていく。運営費に関しましては、広告がメインになっていくとは思いますが、バナー広告、ネイティブ広告問わず、ユーザーの不利益になるような情報は発信せず、有益な情報のみに価値をつけていこうと行動しています。まだ、2016年11月30日現在は成長過程のメディアではあり、活動する資金源も多いわけではなないです。情報を取得するために資金は必要ではあるものの、お金が入ればなんでもいいというものではないです。水素に関わるありとあらゆる人にとってハッピーになれるような仕事をしていきます。
まとめ……健全な情報を健全なまま発信する水素マガジン
WELQ(ウェルク)の問題から、水素業界も似たようなことがあるかもしれないと考えました。水素は身体にとってプラスの作用があると研究結果が発表されたら、我先にと実際の臨床データも出さずに、我が社の水素商品はいいというようなアピールをするところもあります。
水素マガジンとしては水素業界の情報に対して色眼鏡をかけずに様々な情報を発信していければと考えています。今後とも、記事を楽しみにしていただければ幸いです。