【取材レポート】健康博覧会の水素業界は吸入とサプリ・美容化粧品に期待

2017年2月15日~17日に東京ビッグサイトにて健康博覧会が開催されました。水素マガジンとしては、前日に国際水素規格協会さんの準備のお手伝いと3日目の昼に水素系で出展されている方の挨拶回りに行ってきました。メディアの視点から伝えていければ幸いです。

国際水素規格協会の事前準備

国際水素規格協会ブースまわりの準備

イベントに出展するというのは、かなりエネルギーが必要で裏側から見ていてもイベント直前はバタバタでした。機材や装飾アイテムの搬入や大量のチラシ、そして、当日販売する水素サプリなどなど。2コマ分の場所を確保し、合計7ブースで細かく区切る。当日朝にいらっしゃる方もいて、快くイベントを迎えられるような準備、イベントの裏側を見ることができたのは、とても貴重でした。

自分たちのブースをどうするかだけでなく、他の出展社さんはどのようなスペースづくりをしているのか。水素業界に関わるためか、水素系のブースに目が行くようになっていました。

今回の健康博覧会は、特に取材の申込みはしなかったのですが(後から申請しておけばと後悔(笑))、イベントレポートを書くようなことはしているので、当日の雰囲気を感じることはあっても、準備から見ることはそうそうないので貴重です。

この区画に出展されていた7ブースは以下の通り。

  • 国際水素規格協会(WHSA)……水素商品を公平に検査・調査・評価する団体
  • 水素推進機構……うるおい水素や鉄人水素など水素サプリの研究開発している団体
  • 合同会社ラビットカンパニー……水素DEポンポンとスイソフェリークを販売
  • 株式会社トップホテルズマネージメント……「FIRE FLY」という天然水素含有水を発売
  • 認知機能サプリメント株式会社……安くて高品質なヘルシア-ナ水素の販売元
  • 株式会社Inception……スーパーフードオイルと水素をミックスさせたサプリの販売元
  • 東北公営文科大学……紅花の抗酸化力に関しての研究発表

水素含有水「安曇野の水」

どの団体も水素に対して情熱を抱き、世の中的には疑問や懐疑的な意見が出回りながらもエビデンスがはっきりしたものを世に出していこうと活動しています。今回の健康博覧会では、水素という商材に関してかなり多くのものを見かけました。水素サプリメントも多いように感じましたが、一番は水素吸入系が盛り上がっていたように感じます。

健康博覧会での主役は水素吸入器?!

水素にまつわる商材は大きく分けると、「水素水(水素サーバー含む)」、「水素サプリメント」、「水素吸入器」、「水素を使った美容系アイテム」、「水素入浴剤」あたりです。中でも盛り上がっていたのは、水素吸入器と水素サプリメントでした。水素吸入器は、以前でも水素メディアでも取り上げたこともあり、徐々に大きくなっている市場です。水素吸入器業界の中で大手のスイソニアさんを始め、様々な吸入器を見つけました。

業務用と家庭用の水素吸入器、どちらも見つけられましたが、大きく分けると熱分解方式で水素を生み出すもの。電気分解方式で水素を生み出すもの。熱分解方式は、電気分解方式に比べて、オゾンが発生しないため安全と言われています。ただし、高額というデメリットもあったりします。ただでさえ、水素吸入器は高額なので、100万円を超えるようなものが多いです。電気分解方式は、それに比べて安いとはいいつつも、10万円を超えるものが多いです。確かに、1台数万円と安いものもありますが、安全性や機能性、水素がどれくらい発生しているかを考えると疑問な商品も。

「とうとう出てきたか!」と思ったのは、水素カプセルです。酸素カプセルのように、高濃度水素をカプセルの中に充満させて吸い込むというもの。この中でぐっすり1、2時間もの間、寝ることができれば、自然と水素を吸引し体内に取り込めるというもの。実際に10分間のデモをやっていたため、体験させていただきましたが、気圧が変わる瞬間特有のキーンとした感覚が脳天を直撃するので、慣れないと大変です。酸素カプセルの問題点がそのまま出てきた感じなので、辛いと感じる人は辛いです。とはいえ、水素吸入を行う際のチューブは使わないので、見た目的にはおしゃれです。

水素吸入器の評価は難航!?どれが一番いいかわかりにくい

水素吸入器を開発しているメーカーさんを見てわかったことは、あらためて評価が難しいということです。水素が体内に与えるメリットはとても多く、ダイレクトに取り込むことができる水素吸入は、国も認めたいい方法です。しかし、水素濃度やコスト、潜在的に与えてしまう健康のダメージなどを考えると評価は難しいと感じました。濃度が4%を超えてしまうと爆発の危険性があったり、高濃度水素を吸い続けたことによっての事故も海外で起こったことがあるなど、注意深く見ていく必要があります。

ちなみに水素吸入を行う場合、10分吸ってはじめて全身に水素が巡り始めます。呼吸の深さや頻度は人によって違うこともあるため、少なくとも30分程度は吸い続ける必要があります。60分かそれ以上吸い続けることで、体感もわかってきます。健康博覧会で体験できたのは、それほど長い時間ではないため、自身で身体が軽くなったなどの体感は得られませんでしたが、少なくとも30分、それ以上使えるようにして欲しいですね。

水素サプリの方は?!今後も伸びる可能性ある市場

安全な水素サプリの原料サンゴ

2017年の健康博覧会では、水素サプリメントメーカーも多く出展されていました。とはいえ、水素吸入器や水素バスのように、視覚的に目立つものではないため、印象としては数は多く、ポツポツと……といった感じかもしれません。しかし原材料メーカーさんが多数出展されていたこともあり、かなり盛り上がりを見せていたようにも感じます。

水素の減量で有名なフラナガン水素を取り扱っていたユニライフジャパン株式会社では、新しい原材料を発表したりと今後、水素サプリメントメーカーがどのような設計をしていくか見ものです。一般的に水素サプリメントは、水素を体内に取り入れるのに特化したものであれば問題はないのですが、ビタミンや植物栄養素など、水素を発生させるもの以外のものを混ぜてしまうと、水素の発生量が少なくなるということもあります。

これは原材料が良かったとしても起こりえることで、客観的に評価する団体の必要性が増していくことになります。そういった点では、水素サプリはもちろん、水素商品を公平に評価する団体「一般社団法人 国際水素規格協会」の活動は、楽しみのようにも感じます。

水素水サーバーはナノバブルの時代へ

水素水や水素サーバーは、消費者庁からのご指導をいただいたこともあり、少ないのかと思ったらそうでもなく、ナノバブル水素を水の中に吹き込み、「抜けにくい」ということをアピールしているメーカーが多いように感じました。ナノバブルとは、ナノレベルまで細かくした水素を水の中に吹き込み、抜けにくくするという技術のこと。水の中に溶け込んでいる水素水より、水素が抜けにくいとアピールしています。

しかし、実はこのナノバブル水素は曲者で、溶存水素を検査する試薬にも反応せず、ガスクロマトグラフィーでの検査にも反応しないそうです。ナノバブル水素の中に、どの程度水素量が含まれているか不明だそうです。水素水に関して、消費者庁からのご指導があり、変化するとは思いましたが、完全に入っていないとは言えないにしても、どれくらい入っているかわかりにくいものが出てきたということになります。

水素量が少ないにしても酸化還元電位の値としては、通常の水より低いため、それだけでカラダに対しては喜ばしい水と言えるのは間違いないです。

水素を使った化粧品や美容業界が今後は楽しみ!

水素を使用した化粧品や美容商品に関して、それほど見かけたわけではございませんが、水素入浴剤を含めるとそれなりにあったんじゃないかと思います。先日、書かせていただいた水素美容化粧品「水素DEポンポン」をはじめ、化粧水やクリームなど、女性が喜びそうなアイテムも多数ありました。まだまだ、商品点数としては、少ないですが、良い商品が出てきたらもっと盛り上がるように感じます。

まとめ……水素の認知が上がり不完全なものは淘汰される

健康博覧会後の水素業界の動きに期待

健康博覧会の水素業界にまつわることをまとめました。水素は、世の中的にも国からも様々な意見をいただき、「水素」というものの健康的な作用はプラスに働くことがわかっているものの、綺麗な形で上手く商品化されてないものが、まだまだ多いです。ユーザーとしては、便利、使いやすい、おしゃれ!という主観的な評価ではなく、水素発生量や人体に対してその商品がどのような価値があるか、それに尽きると思います。

水素商品なんだから「水素が発生するのは当たり前!」と思いたいですが、そうじゃないアイテムもまだまだありますので、公平に評価する団体が必要で、専門的なことをもっとわかりやすく発信することも必要です。国際水素規格協会さんは、しっかりとした水素の評価を。水素マガジンは、役に立つ水素の情報を今後とも発信し続けていきます。

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