水素サプリメントの選び方を、あらためて考えてみます。
事の発端は、水素マガジンの読者様からの1通のお問い合わせ。
「水素を摂取するには、サプリメントの方がしやすいように思いますが、たくさんあってどれを選んだら良いかわからない。おすすめのサプリメントはありますか?」
というような内容です。
通販大手のアマゾンで「水素サプリメント」と検索してみると389件ヒットしますし(すべてが水素サプリメントではありませんが)、アマゾンに掲載されていない商品も世の中には存在します。
つまり、少なく見積もっても400種類もの水素サプリメントが世の中に存在するということになります。
水素サプリメントが水素を発生させるメカニズムは、サプリメント内に存在する水素発生剤が水と反応することです。
水素サプリメントにカテゴライズされるものは、発生量・発生時間・発生させるメカニズムの違いはあるものの、体内で水素を発生させる状態を創り、体内で有用に使われるといったところです。
水素を得るだけに留まらず、水素サプリメントに追加して、スーパーフードや特定の成分を得るために開発されたアイテムも多数存在します。
水素サプリメントでマインドマップを書いてみるとするならば、かなり分岐すると思います。
同じメーカーから出している水素サプリメントだったとしても、微妙な違いもあり、自分にとってのマイベストを他人が選ぶというのは、ミスリードを起こしてしまう可能性があるため、あまりやるべきではないと思います。
しかし、水素サプリメントの法則を知っておけば、自分で選ぶ際に、納得する理由を添えて「自分はこれがいい!」というものが見つかるでしょう。
さて、これまで何本か水素サプリメントの選び方について書いてきたため、それらを踏襲しつつも違う視点でアプローチできたらと思います。
過去2回ほど書いてきましたが(商品個別の内容を除く)、煽るように書いていますね(笑
だいぶ前に書いたということもあり、未熟な点もあります。
見比べてみると新たな発見があるかもしれませんね。
一見同じような水素でも実は違うもの?!原材料を考察
水素サプリメントは、水と反応して水素を発生させる。というのは水素マガジンの読者様や水素サプリメントを使ったことある人、健康にこだわりを持つ方にとっては、周知の事実です。
しかし、発生した水素は、すべて同じものかと言うと厳密には異なります。
多くの方が思っているのは、気体の水素(H2)のみが、発生しているのではないかということです。実は、原材料によっては、気体の水素だけでなく、イオン化した水素も発生します。
実は、このイオン化水素(水素イオン)は、気体の水素と異なり、身体に取り込まれるアプローチが異なります。
気体の水素の場合、人体の中も通り抜けてしまいますが、その通り抜ける過程で、悪玉活性酸素とぶつかれば反応し、無害の水へと反応します。「水素が悪玉活性酸素を除去する力がある」というのはよく聞くと思います。
水素イオンの場合は、気体と異なり拡散することなく、体内に留まります。そして、様々なところで水素が活用されるのです。
特に細胞内に存在するミトコンドリアで消費させる水素は、イオンのみ可能とするため、気体では効果が薄れてしまいます。このあたりは、エネルギー産生のメカニズムを知ってはじめて理解できるため、難しい内容ですので割愛しますが、気体の水素を発生させるサプリメントでは、水素の持つ作用の一部しか享受できないため、もったいないのです。
ミトコンドリアでの水素の働きは、これまで水素マガジンでは語っていませんので、後日まとめるとします。
水素を発生させる原材料は大きく分けると4つ(サンゴカルシウム、マイクロクラスター、精製岩塩、ゼオライト)と以前伝えました。しかし、そのうちのひとつは、本当に水素が発生しているのかわからないくらい、懐疑的な目を持っています。もう一つは、食品添加物として入れることのできる量からして、水素発生量も少ないか、別の素材で発生させているのではないかとグレーなものです。
原料別の考察はこちらをご覧ください。
https://suiso-magazine.com/suisosapuri_opt/
わからないものを使うより、安全で理屈が通っているものを選びたいと思いませんか?
長く使い続けるなら安全なものを第一に考える
水素サプリメントは、ほかの食品系栄養素のサプリメントと異なり特別なものです。食事では置き換えられません。だからこそ、水素の魅力を知った方は、使い続けます。
とすると、基本的に長く使いたい愛用品が見つかれば、ずっとそれを使い続けることになると思います。別のものに切り替えようと考える場合は、全く同じもので安価なものが見つかったときくらいではないでしょうか。
ずっと使い続ける愛用品に変わるならば、不安材料はできる限り排除されたものがベストです。
以前の記事で、水素サプリメントの原材料を見比べましたが、製造上どうしても使わなければならないものを除いて、必要なもののみで作られていれば安心できます。逆にいらないものを増やしても身体としては排泄のためにエネルギーを使うため、もったいないと感じます。
ある水素サプリメントでも、10年くらい使ってていきなり発疹が出始めたというのもあります。どういった理由で、発疹が生まれるようになったかはわかりませんが、食べ物の食品添加物の様に少しずつ身体に蓄積され、それが一定量を超え、反応が出たということも考えられます。
前提として、安全性が認められた素材で作られているサプリメントですが、使う人の体質はそれぞれ異なります。ならば、できる限り多くの方が安心して使える素材の方が良いと考えます。
長く使い続けるものだから、安心したものを使う。とても大事なことですね。
水素量はどこまで大事?!多すぎると身体への負担増
マイクロクラスターの水素サプリメントに多いのですが、発生する水素量の多さを魅力とし、訴求ポイントとして伝えている商品もあります。
さて、水素量の多い、少ないということですが、基本的には水素量が多いには越したことありません。
水素量と同時に、酸化還元電位(ORP)の値を示すものもあります。さて、水素のみで酸化還元電位の低さは-420mVです。水素サプリメントを水に溶かし、水素が発生し、飽和した液体の酸化還元電位を測定して求められる値になりますが、水素のみならば-420mVを超えることはありません。しかし、それ以下になるサプリメントは存在し、溶け出したミネラルが酸化還元電位をさらに下げることになります。
ミネラルが酸化還元電位を下げるということは、もしかしたら水素量が少ない可能性もあります。そのため、酸化還元電位のマイナス値は、ひとつの参考でしかありません。
しかし、酸化還元電位が、-700mVや-1,000mVという商品も存在します。酸化還元電位が下がるということは、アルカリ性に傾くということです。弱酸性・弱アルカリ性であれば、人体に対し、有用に働きます。しかし、強酸性、強アルカリ性ともなると、人体には有毒です。
酸化還元電位が下がるということは、強アルカリ性に近づいていくということです。
水素発生量は多いに越したことありませんが、酸化還元電位の低さからアピールする水素発生量の場合、少し危険な気がします。
なお、水素は短時間で膨大な量を発生させるより、緩やかに増え、長い時間、一定以上発生するもののほうが人体には有用です。
なお、マイクロクラスターの水素サプリメントの場合、たった6時間で水素の発生が途切れます。できるなら、24時間以上~48時間程度発生し続けるサプリメントがベターでしょう。
消去法からサンゴや貝殻等のカルシウム系一択
安全性が高いもの、一定の水素量は担保しつつも、長い期間にわたり水素が発生し続けるものを考えると、ミネラル系の水素サプリメントのみになります。
ミネラルに吸蔵させた水素は、気体の水素と異なり、緩やかに体内に留まると言われています。そして、必要なところに必要な分が使われるため、漏れなく使われることになります。
しかしながら、ミネラル系の水素サプリメントを出しているところは多く、玉石混淆です。
すべてのカルシウム系水素が良いわけではなく、中には、水素を発生しないという不思議な素材もあります。とはいえ、十分なミネラルが摂取できるため、人体に取ってはマイナスではありませんが、もったいないと思います。
水素を得るために水素サプリメントを使っているはずなのに、水素が発生しないなんて滑稽です。
数あるカルシウム系のサプリメントの中でも、(一社)日本水素推進機構が提供するサンゴカルシウムがイチオシです。様々なデータを保有しつつ、消費者にとって良いものをシンプルに作ろうと努力しています。
そういった熱意も踏まえて、応援したくなる数少ない会社です。
水素オンリーとコンセプトサプリのメリット・デメリット
前章では、水素の素材からの選び方を解説しました。
この章では、水素のみ発生させるピュアな水素サプリと水素に別のものを合わせ、両方を活かすコンセプトで生まれたサプリの比較について考えていきます。
メリットとデメリットと見出しには書きましたが、表裏一体ですので、繋がっていると思って下さい。
水素だけを得るサプリのメリット・デメリット
ピュアな水素サプリメントは、いわゆる水素のみ摂取することを目的としたサプリメントです。
先にお伝えしている通り、良質な水素サプリメントであれば、十分な水素量が長い時間に渡って得られます。
水素サプリメントの多くはカプセルに水素パウダーを詰め込んだ形になっています。粒状のサプリメントも存在しますが、製造するために必要な食品添加物の品目数や量が増えるため、個人的にはあまりおすすめしません。
そのため、基本的にはカプセルを選んだほうがいいです。
そして、カプセルもサイズの大小とあり、小さいほど飲みやすいものではありますが、その分、量も減ります。一定以上の水素量を得るには、それなりの量を飲まなければなりません。
水素のみ得るサプリメントの場合、十分な水素量が得られるというのがメリットですが、デメリットとして上げる場合、ほかにも欲しい素材・栄養素がある場合、別で摂らなければいけません。
そのため、様々なライフスタイルに沿った機能性のサプリメントが開発されています。
パソコンの前に一日中いる人に向けたものやお酒が好きな方、野菜不足を感じる方、妊活やホルモンバランスを整えるために作られたサプリ等、様々です。
聞こえは良いかもしれませんが、それらにもメリット・デメリットは存在します。
水素+○○のコンセプトサプリのメリット・デメリット
水素+○○というように、機能性をもたせたサプリメントは数多く存在します。メリットは、使う種類が減るため、お財布に優しいということが第一に考えられます。また、あれこれたくさん飲む必要が無いというのも、人によってはメリットかも知れませんね。
設計上のことになりますが、ベースの素材の効果を高めるために水素の力を借りるというものもあります。
フルボ酸やALA(5-アミノレブリン酸リン酸塩)は、水素があると効果が高まるという研究結果があります。
食べ物でも、食べ合わせの良いものを組み合わせると効果が増すというのは聞いたことがあります。それと同様の効果が得られるというのです。相乗効果を得るために作られたものならメリットはかなりあるでしょう。
しかし、水素を摂取するとなると、ピュアな水素サプリと比べると少なくなります。1つのカプセルに80%程度有効な素材が入るとするなら、80%丸々水素原料なのか、そこを40%ずつ割ってしまうのか。逆をいうなら、別の素材においても80%分入れられたところ、別のものを入れると、メインとして押し出したい栄養素が足りない……というケースも考えられます。
ふんだんに入れたいけれど、原価の関係で多く入れられず、申し訳程度にしか入らないという場合もあるでしょう。
色々な成分・栄養素を入れると、その分ひとつあたりの素材も減るというのは、デメリットですし、安定剤等も必要になってくるケースもあります。
そうなると、もったいないですね。
望ましいのは使用するサプリを増やす
望ましいのは、水素混合のサプリを使うより、ピュアな水素サプリはしっかりと摂って、それ以外に必要なものはライフスタイルに合わせて取り入れるというのがベターです。
その分、使用するサプリは増えてしまいますが、ご自身の健康への投資と考えるならば、十分元が取れることでしょう。
本来ならば食事から補えるものは食事からの方がいいに決まっていますが、野菜や肉、魚など、素材においても良し悪しがあります。いい素材はどうしても高くなりがちです。
有機野菜、農薬不使用野菜など、手間暇かけた食材はどうしても高くなりがちです。それを常用すると考えると、サプリメントの方が安く感じてしまうのは不思議なことです。
ご自身のライフスタイルに沿って、良いものを選ぶ知恵を身につけて下さい。
まとめ
水素サプリメントの選び方をテーマに、これまでとは異なった切り口で書いてみました。
水素マガジンとしては、長期的に使い続けるサプリだと考えるため、できる限り安全なものを選ぶのがベストだと思っています。
健康になるためにお金を投じているのだから、しっかりと健康を勝ち取ってください。
水素は、量が多いほど体にはプラスに働きます。そのため、水素に何かを添加したサプリメントの場合、効力が薄まってしまうことも解りました。
できることなら、水素だけでなく別のサプリも、十分な量が摂れる方がベターです。
とは言え、必要な栄養素は食事から補うことが基本です。そのため、食事をしっかり摂取し、良質なピュア水素サプリを活用するのが理想と言えるかもしれません。
あなたのライフスタイルにぴったりな水素サプリメントの選び方を身につけて下さい。