水素吸入のヒト対象臨床試験のデータを交え医学博士が将来性を語る

ポータブル水素吸入器「KENCOS(ケンコス)」シリーズを開発した株式会社アクアバンクはご存知の方も多いかもしれません。電子タバコの様な形状で、手軽に水素を吸入でき、1分間に8ccの水素量を発生させます。このKENCOSのアクアバンク主催講演会にお誘いいただきました。

株式会社アクアバンクの顧問としても活躍される医学博士の矢田幸博教授より「水素吸入の効果とその将来性」と題して、矢田教授主導のもと臨床試験から得られたリアルな情報が報告されたということもあり、健康や身体機能を気づかう人にとって興味深い内容となっております。

矢田教授は、花王株式会社にて、皮膚生理機能に関する基礎研究に従事し、世界で初めて「紫外線による皮膚の黒化機構の解明」、「アトピー性皮膚炎の皮膚脂質代謝の解明」など発表されました。専門分野は、統合生理学(中枢機能~自律神経機能~末梢機能)、皮膚生理学(皮膚機能解析、皮膚老化)、生理学(細胞内情報伝達機構の解明)など、多岐にわたっています。(水素吸入に関する矢田教授の講演会チラシより抜粋)

アクアバンク×矢田幸博教授の「水素吸入の効果とその将来性」の講演レポートとして、水素吸入のリアルな情報をお伝えさせていただきます。

水素吸入の臨床実験の解説。実データからわかる継続利用の重要性

水素吸入に関する筑波大矢田教授の講演

今回、発表があった水素吸入の臨床実験は、以下のものである。

1:都内もしくは都内近郊在住の20~30代の健常者女性17名を対象としたもの(若者向け)
2:都内もしくは都内近郊在住の60~70代の健常者男女20名を対象としたもの(お年寄り向け)
3:鹿島アントラーズFCユース(U18)の選手を対象としたもの(スポーツ選手向け)

「若者向け」、「お年寄り向け」、「スポーツ選手向け」。この3つのカテゴリにおいて、行った臨床実験は異なります。

若者向けの内容は、主に疲労感や脳ストレス、交感神経&副交感神経の働きなど、身体にどの様な作用が起こったかというもの。

お年寄り向けの内容は、主に認知機能に関すること。脳の疲労や活動、そして身体機能におけるもの。水素吸入前後にフリッカーテストや血液検査においてどの様に変化したか。

スポーツ選手向けの内容は、身体機能や動体視力の変化によるものです。

これらの実験は、独立した実験でありつつもすべて繋がっており、臨床実験データにおける疑問を順次解消していったものです。

水素吸入の頻度は、1回あたり5分間の水素吸入を行う。体内に入れる水素量は約40ccと定め、統合生理的技術を用い、集めたデータの発表でした。また、第三者機関である倫理審査委員会に申請書を提出・承認を貰い、実験の被験者には、あらかじめ内容を知らせ、同意書を取り進めたものです。より信頼性の高い実験結果と言えるのではないでしょうか。

若者向け水素吸入実験からわかったこと

若い男女向け水素吸入実験の結果

若者向けの水素吸入実験からわかったことは、疲労感やストレス、退屈感が低下し、吸い終わったあとの、すっきり感や爽快感を得て、意欲や集中力は上がったそうです。

個人の体験をアンケートで取るのは比較的容易ですが、水素吸入を利用することで、実際にどの様なことが身体に起こったのでしょうか。

【鎮静効果あり】交感神経が抑制され副交感神経が高まる

副交感神経が上昇するイメージ

交感神経や副交感神経に関する実験は、瞳孔に光を当てたことにより、反射挙動の結果から導き出されるそうです。水素を吸う前と吸ったあとでは、縮瞳率が異なり、リラックスしている状態では、縮瞳率が上昇するそうです。

水素吸入前では、22%の縮瞳率。それが水素吸入後には、28%の縮瞳率に上がりました。これだけでは、副交感神経が優位になったことはわかります。しかし、交感神経が抑制されたかはわかりません。

交感神経は、全身の血管を収縮させる働きがあるため、優位になると皮膚温度が下がります。しかし、副交感神経が優位になることで、皮膚温度は上がります。身体の部位によって、皮膚温度の上昇は異なり、身体に対しての作用でも変わるそうです。

ストレスがかかったときは、鼻先の温度が一番下がり、おでこの温度は変わりません。リラックスしたときは、指先がポカポカする。これらの性質を利用して、皮膚温度による変化はどうなったのでしょうか。

水素を吸入したことで、末梢皮膚温が平均3.4℃も上昇した結果報告をいただきました。一番高い方で7℃も上昇したとのことです。つまり、交感神経活動が抑制され、副交感神経活動が高まったと考えられます。

水素吸入を行ったあと、手がポカポカしてきたという声を聞くのは、上記の理由からと理解できますね。

予測を裏切られたおでこの温度!前頭前野中央部は激しく活発

ストレスを感じてもおでこの温度は下がりません。これは、脳を守っているからとのことです。水素吸入後の脳の状態を計測することで、どの様なことが起こっているかが判明します。

近赤外分光法(NIRS)を活用した実験報告では、前頭前野中央部を中心に血流上昇が生じたそうで、この結果から、認知や情動といった脳機能に、水素が作用している可能性を感じました。

近赤外分光法(NIRS)だけでなく、核磁気共鳴画像法(fMRI)の実験でも脳が活発に反応していることが見られました。つまり、身体は鎮静化するが脳は活性化するといった効果が、水素吸入によって得られることが報告されました。

これは、瞑想状態と同じ様な効果が得られる結果とも言えます。また、水素吸入は、脳活性作用のある香りを嗅いだときに起こる作用と同様と矢田教授は話していました。

お年寄り向けの臨床実験からわかったこと

若者向けの水素吸入実験において、リラックス効果を与えつつも脳活性の効果が得られることがわかりました。ただ、水素が与える脳への作用において、疲労が解消されるのか。脳の認知、活動が高まっているのか。そして脳の実行機能が高まっているのか。そして、身体機能は高まるのか。といった疑問が新たに出てきました。

そこで、お年寄り向けの臨床実験を通じて、瞳孔対光測定や皮膚温度計測、脳ストレスチェックなどを行った実験結果報告をいただきました。

水素吸入後のフリッカーテスト。脳の疲れで光の点滅の判別が変わる

フリッカーテストを活用した脳ストレスのチェックでは、脳が疲れてくると光の点滅の判別がつかなくなるそうです。このことから認知機能を測定する実験として有用と言われ、水素吸入後にどれくらい点滅が判別できるかというもの。

点滅がわからないと回答したお年寄りが水素吸入後には判別できるようになった。さらに、2週間もの間、水素吸入を続けたところ、さらに改善が見られたという結果が得られました。その他、脳トレゲームのようなことを実施したところ、水素吸入後には回答できる方が増えたというのも、脳ストレスや認知に関する効果が得られた裏づけにもなります。

水素吸入実験後に得られた結果!認知機能、身体機能が上昇

お年寄りに行った臨床実験にて、認知機能や身体機能も上昇しました。視野や聴力、皮膚感覚、指運動、膝運動といった身体能力は、少しばかりの上昇といった結果でした。

それと比べて、左右認知機能や短期記憶が劇的に上昇したとのことです。

さらにこの結果を強固とするために水素吸入前後で血液検査も行い、軽度認知障害を判別するMCIリスクの3成分、「ApoA1(アポリポタンパク質A1 )」、「TTR(トランスサイレチン)」は減少し、「C3(補体第 3成分)」は増加した結果も得られたとのこと。この結果から、認知に対して効果があると言えるでしょう。

その他の血液検査結果において、変化があった値は、ASTとALTが減少した。ASTとALTは、肝機能に疾患がある場合、上昇する物質で、肝臓をいたわることにも繋がります。

また今回行った健常者20名の中でMCIリスク判定を行ったところ、A判定が6名、B判定が10名、C判定が4名でした。2週間の水素吸入後にC判定の人がB判定になったのは1名でしたが、一定の効果があると理解できます。

健常者20名ということで、認知症リスクが一番高いD判定の方はいませんが、あらかじめ水素吸入を続けることで、認知症予防の期待ができます。

スポーツ選手へ朗報!動体視力が32%アップ

お年寄りの実験結果において、身体機能に対して、プラスな効果が得られたことからスポーツ選手ではどの様な変化があるのかを行った臨床実験の報告です。

鹿島アントラーズユース(U18)の選手の水素吸入後測定実験では、身体機能だけでなく、動体視力に関して32%上昇したとのこと。もとより、身体機能や動体視力が高いスポーツ選手でも、さらに高いレベルで活躍ができそうです。

脳ストレスや頭の回転においても測定したところ、想像以上に脳ストレスを感じているそうで、それらが改善されたというのもポジティブなところです。サッカーをはじめ、頭を使うスポーツは、身体的な疲労だけでなく、脳の疲労も高いのではないでしょうか。それが水素吸入を通じて、回復したというのはポジティブに受け止められる内容です。

若手のサッカー選手でも疲労感やストレス意識が低下し、意欲や集中力が高まったという結果は驚きです。動体視力や左右認知機能が高まったこと。さらには、運動機能や体性感覚機能が高まったことが示唆されたことは、サッカー選手として、重要な心身機能の維持改善に繋がることが期待されます。

水素吸入の臨床結果を受けて

今回の水素吸入における臨床結果を受けて、水素吸入における有効性が実証されました。しかし断っておくが、万人に対して効果があるかは不明です。KENCOSをはじめ多くの水素吸入器は、医療機器ではなく、いわば健康ガジェットです。もちろん、国内でも医療機器として使われている水素吸入器もありますし、厚生労働省から先進医療Bの認定も受けています。また、海外では水素吸入器自体が医療機器として認定されている国もあります。

水素吸入器によっては、水素発生量が異なりどれくらい吸入できるかは違います。また、濃度によって効果は異なりますし、どういった効果を期待するかで、濃度や量は変化するそうです。

しかし、この量でも認知機能や身体機能に作用する結果が得られたことから、水素を5分間吸うだけでも効果が得られていると言えます。よく水素吸入は30分程度で体感するという話を聞きます。体感効果は続けた方が得られるのでしょう。大事なのは、水素を小まめに取り入れるということです。

体感効果は、水素マガジンの水素吸入体験記事を参考にしてください。

なお、KENCOSシリーズのコンセプトは、いつでもどこでも水素吸入が可能なことです。多くの水素吸入器は、カニューレを通じて鼻から吸入するため、ちょっとした手間がかかります。じっとしながら吸うのは可能ですが、動きながら吸うのは非効率です。

水素の効果や恩恵を授かる場合、継続的に水素ガスを取り込む必要があります。水素サプリも持続的に水素が発生する仕組みです。しかし、モノが変わるならば、それごとに臨床実験を行い効果測定を行う必要があると矢田教授から回答をいただきました。

メーカーや販売店が出している情報だけでなく、専門機関からのエビデンスが取れた内容の方が信頼できます。ユーザー自身も賢くなり、本当に効果的なものを選択しましょう。

まとめ

水素吸入で継続的な健康を

人間を対象にした水素吸入の臨床実験報告を聞き、改めて水素吸入をはじめ水素ガスの効果を再認識しました。特に、身体機能の向上以上に認知機能に対しての効果が大きいというのは、上の世代の方にとって嬉しい報告かもしれません。

感覚的にわかっていた、疲労感の回復やストレスケア、すっきりした感覚や爽快感が得られた、集中力や意欲が高まったということを生理的にかつ複合的に臨床実験することで、リアルなデータをから確信に繋がりました。若者からお年寄り、そしてスポーツ選手にまで利用者にとって嬉しい作用が働くというのは魅力的ですね。

もちろんすべての人に効果的かはわかりませんが、継続利用がしやすいKENCOSシリーズは水素吸入のハードルを引き下げ、万人に利用される可能性を感じました。重要なのは水素を取り続けるという継続性です。水素サロンにて週に一度や月に一度、通うのも良いかもしれませんが、毎日水素を吸う習慣を作ることが健康維持に繋がりそうです。

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