こんなことを書くと色々なところから怒られるかもしれませんが、驚くべき新事実が判明したので報告します。
今回は、水素水に関してのお話です。以前でも水素水に関しての記事は書いたことありますが、そこで語られていたことが一部間違っていたかもしれないということが今回の実験で判明しました。ますますユーザーは何を信じればいいのか。本当の情報はどこにあるのか大事になってきます。
わかったことは水素水における含有水素量の実験にて判明しました。調べたのは「ハイドロレジュベ」という水素水。水素水業界の中では、かなりマイナーで知っている人はかなりのマニアというのがわかります。ちなみに記事に書き起こしている時に知った情報ですが、同名で違うパッケージデザインの水素水も発売されているそうです。通販などでも販売されているみたいで(こちらの方が主流かもしれません)、1本あたり130円程度するもの。
ケース販売で3,980円(30本入り:1本単価132円)をよく見かけます。
しかし、今回購入したのは自動販売機。1本80円というもの。たまに街中で見るかなり安い自販機を見かけることもあるかもしれません。そこで偶然見つけたものです。
1本80円の怪しい水素水!その実力は?
1本80円という「本当にこれ、水素入ってるの?」というツッコミをしたくなるような水素水の商品です。
さらに言うなら、一般的に水素水はアルミパウチ形状の方が抜けにくいともされています。伊藤園の話もあったので、缶の水素水はダメだろうと思いながら実験をはじめました。
表示には「溶存水素濃度 0.7~1.2ppm」と記載されており、印字されている通りの水素量が入っていたとしたら許容できます。アルミ缶は、水素が徐々に抜けていくと言われているので、製造からどれくらい経ったものというのもチェックする必要があります。
ミネラルウォーターも賞味期限が設定されており、一般的に500mlの水で1年間と言われています。今回実験した240ml缶のハイドロレジュベは、賞味期限:2017年8月1日と書かれているので、2017年7月終わりか8月に製造されたものと考えられます。実験をしたのは2016年11月2日なので、製造から3ヶ月経過したものです。
ちなみに裏面を見てみると、原材料名だけでなく、名称もわかります。水素水は清涼飲料水と書かれているものが多いです。これは、水に別のものを添加しているため清涼飲料水と表示されています。天然のものであれば、ミネラルウォーターと書かれています。天然の水素水で有名なのは、日田天領水です。パッケージには、天然活性水素水と書かれています。
【商品情報:ハイドロレジュベ(Hydro rejuve)】
●価格:80円(税込み) 自動販売機で入手
●原材料名:水、水素
●内容量:240ml
●賞味期限:2017年8月1日 ※製造は賞味期限の一年前程度
●販売者:ジェイフード株式会社
●製造からの経過日数:約3ヶ月
含有水素量を測定する実験は4種類
今回、含有水素量を測る実験として試したのは4種類です。
数値として出るのは2種類で、溶存水素濃度判定試薬の「MiZ」。こちらは、1滴で0.1ppmの濃度を測ることができるもの。10滴垂らして透明ならば、1.0ppm。薄っすらとブルーな液体になったらそれ以上の濃度は無いということです。
もう一つは、ポータブル溶存水素計です。液体の中に溶け込んでいる溶存水素を数値で出してくれる優れものです。単位は、ppbなのでより細かい単位まで測ることができます。1,000ppbならば、1.0ppmとなります。
溶存水素を測る方法ではありませんが、酸化還元電位を測定するORP METERです。水素が入っている液体であれば、酸化還元電位がマイナスの値を示します。水素が十分に入っているものでしたらいいですね。
【水素水 ハイドロレジュベ】MiZの実験
水素水にちゃんと水素が入っているか確認する方法として、溶存水素濃度試験薬「MiZ」を使用した実験を行いました。
MiZを何滴入れたかによって溶存水素濃度を測るもので、今回の実験では、12滴目で青くなり(11滴目では色が濁る)、ちょうど1.1~1.2ppmの水素濃度だということがわかります。
【水素水「ハイドロレジュベ」の溶存水素濃度の確認実験:2分18秒】
【水素水 ハイドロレジュベ】溶存水素計とORP METERの実験
溶存水素濃度試験薬のMiZを使用した後は、別の方法で溶存水素濃度を図ります。使用するのは、ポータブル溶存水素計と酸化還元電位を測るORP METERです。
ポータブル溶存水素系は、デジタルの数値として溶存水素を出してくれます。MiZよりも小さい値になることが多いですが、参考値としては有力な情報になります。ORP METERは液体の酸化還元電位を調べるもので、水は基本酸性に傾いていることが多いです。逆に水素が入っている水の場合は、マイナスに傾くことが多く、水素単体ではMAX-420mVという値です。なお、-420mVを下回る場合、水素以外の成分が反応しているとも考えられます。
動画を見ていただくとわかりますが、ポータブル溶存水素系は、880という数値を出しており、他にはppbです。今回は0.88ppmあるというのがわかります。ORP METERは、-353mVという値を出しており、実際の水素単体には及ばないものの、十分な働きをしてくれることが期待できます。
【水素水「ハイドロレジュベ」のポータブ溶存水素計とORP METERの検査:2分40秒】
【水素水 ハイドロレジュベ】イソジンによる還元性の実験
酸化還元電位の数値を知ることはできませんが、還元力を知ることなら家庭でも市販品でもできます。それは、うがい薬のイソジンを使用した還元力を調べる実験です。水素水に対して、イソジンを数滴垂らし透明になるかの実験です。透明になったら十分な還元力があるというのがわかり、逆に色が濁った場合、水素が抜けきってしまっているか(茶色)、水素を出した後に別の物質(黒緑色など)になっているとも言われています。
【水素水「ハイドロレジュベ」イソジンを使った還元力の検査:1分32秒】
安くて優秀な水素水「ハイドロレジュベ」
市販や通販問わずパッケージ化された水素水は、高い商品の方がいいと思っていました。アルミパウチのものなど、ひとつあたり300円を超える商品もあります。アルミ缶のものでも、100円台後半など通常のミネラルウォーターよりかなり高い水素水も存在します。しかし、100円以下の商品でこんなにも含有水素量が入っているものは少ないです。さらにパッケージに表示されている溶存水素濃度の上限値に近い値だったのがびっくりしました。商品によっては、表示されている値より遥かに少ない水素水も存在します。
値段が高いからいいという固定概念を覆してくれた「ハイドロレジュベ」には驚きです。
まとめ……水素水は安いものでもいいものはある
水素水「ハイドロレジュベ」の溶存水素量を検査する実験報告をまとめました。
世に生み出されている水素水は、100円を切る安いものから300円を超える高額商品もあります。値段が高いということは、水素の量が必要以上に入っていることを期待してしまいます。しかし、安い水素水だったとしても十分に水素の量が入っていることがわかりました。
本来なら、アルミパウチの方が水素が抜けにくいという説もあります。しかし、アルミパウチでも水素の量が少ない商品もあるし、ハイドロレジュベのように80円という安い値段でも十分な水素の量が期待できるのです。ユーザーは、どんな情報を信じていけばいいのかますますわからなくなりますね。水素にまつわる話であれば、この水素マガジンなら大丈夫と思われるように努力していきます。