水素サプリは水素水と同様にたくさんの種類があります。水素がでるからといって、すべての水素サプリが良いのかと言うとそうとは限りません。水素の発生方法によって、安全なのか危険なのか疑問なのかわかります。水素初心者からしたら、わからないこともありますが、今回の記事を見れば、何を選んだら良いかすぐにわかります。
また、発生時間や発生量に関しても、たくさんでるほうが良いと考える人もいるでしょう。しかし、1時間あたりの発生量は多くなくても、トータルの時間でかなり多くの水素が得られるのは、持続性の水素サプリです。今回は、水素サプリの「いろは」から、玄人向けの水素サプリの真理に迫っていきます。
【水素サプリの選び方】安全と持続力と量で決まり!危険を見抜く基礎知識
水素サプリの選び方は、大きく分けると5つあります。その方法は解説していきますが、原材料を見てみると「安心できる」「これは危険だ!」というのがわかります。
- 【サンゴカルシウム】安全で長く発生し続ける原料
- 【ゼオライト】水素発生量は強!食品添加物として微量しか入れられない
- 【マイクロクラスター】最近の研究でDNAを傷つけるという噂も
- 【ヒマラヤ岩塩やチベット岩塩】天然のマグネシウム。身体への負担も(下痢になりやすい?!)
- 【オイル水素】業界的には水素を水で切り離すと言っているけれど??
上記をふたつに分けると、水素の発生は、「長時間でじっくり」と「短時間で一気に」の2つに分けられます。水素の性質を考えると、体内に取り込まれた途端に使われることを考えると、「長時間でじっくり」の設計のほうが良いでしょう。水素は分子が小さく軽いから、どんどん身体に浸透していくと考えられていますが、水素サプリによってはお腹が張るということもあるため、体感を考えるとどれくらい吸収されるかが疑問です。
それも踏まえて、各原材料を詳しく見ていきましょう。
【サンゴカルシウム】安全性抜群!イチオシの原材料!ただし製法によっては???
安全性を考慮したときに、真っ先に思い浮かぶのが「サンゴカルシウム」を使用した水素サプリです。天然の珊瑚を原材料としたものです。生きている珊瑚ではなく、風化造礁サンゴと呼ばれる、波などの自然現象によって破壊され、海底に堆積し、化石化したものです。
サンゴカルシウムはミネラルが豊富で人間にとっても必要なカルシウムが豊富に含まれています。こちらに、水素を吸蔵する加工を施し、水に触れることによって水素が切り離されます。質の悪いものや設計ミスの水素吸蔵サンゴカルシウムの場合、湿気の多い所に長期間おいておくと、摂取する前から水素が消えてしまいます。
保存状態はもちろんのこと、どのような設計をしているかが大事になります。
似たようなサンゴカルシウム以外の原材料もあるの?!
サンゴカルシウムの様に天然のカルシウムを用いて、水素を吸着させた原材料は、「牡蠣殻」や「風化貝」などもあります。これらもサンゴカルシウムと同じように、安全性は高いです。ただ、水素を吸蔵できる量は差があるとも言われています。
水素を吸蔵したサンゴカルシウムが水素を発生させたあとの物質は安全なものです。というのも原材料となるサンゴカルシウムや牡蠣殻カルシウムなどは、多孔質と呼ばれる穴がたくさん空いたものです。そこに水素分子を吸着・吸蔵させています。それを水により水素分子を切り離すため、水素を失った水素吸蔵サンゴカルシウムはただのサンゴカルシウムに戻るのです。牡蠣殻や風化貝なども同様です。
サンゴカルシウムが原材料でも微妙なものは?!
サンゴカルシウムを原材料として使われている水素サプリはすべてが良いかというと、そうではありません。サンゴカルシウムの中にも原材料を焼いて作る焼成カルシウムというのがあります。水素を吸着させるときに、熱を加えて焼いてしまうのです。この方法ではミネラルもなくなってしまうので、おすすめできません。
詳しいメカニズムはわかっていませんが、ミネラルがないとお腹が張ってくる感じがします。体内に取り込まれるときに必要なミネラルがあるのかもしれません。
焼成カルシウムと書いてあるならまだ良いのですが、ない場合は「硫黄の匂いがする」ものは焼成カルシウムであるため、届いたものに関して匂いを嗅いで判別しましょう。
【ゼオライト】放射性物質を吸着?!ただ、食品添加物としては極微量
ゼオライトを活用した水素サプリも存在します。ゼオライトを元に水素が発生する様に加工した原材料は、十分な量の水素が発生すると言われています。しかし、ゼオライトを使用したサプリメントには問題点もあり、食品添加物としてはごく僅かな量のみを入れることができます。ちなみに、その量では十分ではないため、ゼオライトを使用していると言っても、実際には水素の量が少ないと思われます。
もしくは、ゼオライトだけでなく、他の水素を発生させる原材料を混ぜていると言えるでしょう。
ゼオライトの優れた性質!放射性物質を吸着
ゼオライトには水素を発生させるだけでなく、優れた機能があります。それは、放射性物質を除去(吸着)すること。震災が起きたときの原子炉問題や放射能問題のときに、注目された物質でもあります。被爆してしまった場合、ゼオライトの力を使うことで放射能を外へ出せると言われています。
ゼオライト自体、食品添加物として入れられる量が制限されているならば、人体に及ぼす影響も考えられてのことだと推測されます。
【マイクロクラスター】水素発生量は抜群!ただし行き過ぎたORPと安全性が疑問
マイクロクラスターを用いた水素サプリは、水素の発生量がかなり多いです。別名、フラナガン水素とも言われており、長寿の村の秘密であるフンザの水を再現しようと研究していたパトリック・フラナガン博士が世界で初めて開発した水素サプリの原材料とも言われています。
内容としては、「クエン酸カリウム」、「炭酸カリウム」、「微粒酸化ケイ素」、「硫酸マグネシウム」の4つの原材料を配合したパウダーで、少量でも多くの水素が発生すると言われています。マイクロクラスターをふんだんに使っている水素サプリは、高価であることから、原材料も高いことが予想されます。
水素サプリを調べていくとORP(酸化還元電位)の値がよく取り上げられますが、マイクロクラスターを使用した水素サプリは、-1,000mVにかなり近づくと言われています。ちなみに、水素は-420mVの酸化還元電位です。つまり、水素単体の倍以上の酸化還元電位ということは、水素以外に値を落としているということです。
酸化還元電位が高いと人体へのダメージも予想されると言われています。水素という物質は安全だったとしても、どのように水素を発生させているかによって安全性は変わってきます。
業界の噂ですけれど、日本でマイクロクラスターを取扱う原材料メーカーが、権利を放棄したというのも、安全性に何か関係しているのかもしれません。
【ヒマラヤ岩塩などの精製岩塩】天然素材でも安全性は疑問!水素も発生しない?
精製岩塩を使った水素サプリメントは、岩塩の中に含まれているマグネシウムに水素を吸着させた物質と言われています。このあたりをもう少し専門家に聞いてみました。天然岩塩の精製は、火山のマグマが様々な物質と触れ合い、焼かれ、逃げ場を失った水素がマグネシウムやナトリウムなどのミネラルに吸着し、残ったものではないかと推測しています。
天然素材であるから、一定量の水素が吸着しているかもしれませんし、逆に吸着していない可能性もあるようです。
本当に水素が吸着されているのかを聞くと「精製岩塩を原材料としたと言われている水素サプリは、水素が出ないと思う。」という回答をいただきました。では、なぜ精製岩塩を活用している水素サプリは、水素が発生するのでしょうか。それは、酸化マグネシウムやサンゴカルシウムを添加して、水素を発生させている商品が多いようです。
確かに、精製岩塩でサプリを作っている「水の素」の原材料表示を見ると、酸化マグネシウムの表示が。もし、精製岩塩だけで水素が発生するのなら、それ以外の素材はいらなくなります。水素発生量が多いと言われているのも、マグネシウムを添加しているからではないかと考えられます。
岩塩を使用した水素バスソルトなども商品化されています。ミネラルが豊富な岩塩は、水と触れ合って溶ける時に水素を発生するという意見があります。しかし、岩塩によっては発生しません。ただ、入浴に関しては水素以外の効果・作用が期待できるため、おすすめです。
将来、測定実験を行うため、その際にまた追記させていただきます。
【オイル水素】健康オイルから水素は発生するの?
ココナッツオイルや亜麻仁油、マカダミアナッツオイル、エゴマ油など、いわゆる健康オイルに含まれている水素を技術により切り離し、より安全に水素を発生させると言われております。まだ、新しい技術であるため実際にどこまで水素が発生するかはわかりません。
水素サプリとして今後増えてくることが予想されます。どのようなものを混ぜるかによって水素がどれくらい発生するかが変わります。ちなみに、原材料メーカーのひとつであるユニライフジャパン株式会社が、ユニクラスターとして発表した原材料は、オイルから水素を切り離す設計がなされています。
元々のオイルは健康的なオイルなので、安全性について考えられた水素発生法といえるでしょう。
まとめ
水素サプリを選ぶ際に何を基準にしたら良いか「選び方」をまとめました。
水素サプリを調べていくと、間違った情報が多く、何が正しいかわからなくなります。確かに「水素」という物質だけに着目するならば、安全性は高いと考えられます。しかし、水素をどのように発生させるかによって、発生させた後の物質が安全かまでは言及されていません。
水素を体内に取り込むには、「長時間発生し続けるもの」、「トータルの発生量」が大事になります。それにプラスして、安全性を盛り込むと、サンゴカルシウムがベターということが導き出されます。たしかに、短時間でかなりの量の水素を発生させる水素サプリもありますが、知識が増えてくると良いとは思えません。
水素に関する知識を積み重ねて、自分にとって良い水素サプリを選びましょう。