厚生労働省に先進医療Bとして認められた水素ガス吸入療法

2016年12月9日に厚生労働省の先進医療Bとして、「水素ガス吸入療法」が認可されました。これを受けて、水素吸入業界はさらなる盛り上がりを見せんばかりか、数々の水素吸入器が開発され、誕生しています。2017年2月中旬に開催された健康博覧会でも、水素吸入器を取り扱うメーカーさんは多く、これから徐々に浸透していくだろうと思われます。

とはいえ「先進医療B」と聞いて、どんなものかパッと分かる人の方が少ないように思えます。「水素が医療として使えるようになった?」、「水素が人体を回復させてくれるんだ?」など、「水素」と「医療」という言葉から、情報が膨らみ、水素の知識があまりない一般の方は、飛躍して解釈してしまっているんじゃないかと思われます。確かに水素を研究している方は多いし、アトピーや認知症、パーキンソン病などのエビデンスもあります。

今回は、「水素ガス吸入療法」と厚生労働省の「先進医療B」について調べました。

先進医療Bとは?どういった方が受けられる

先進医療Bとは?

先進医療と聞いて、単純に最先端の医療技術という様に思えてしまいます。厚生労働省のホームページには、厚生労働大臣が定めた行動な医療技術を使用した療法で、保険が利かないものの、先進医療以外の診察や検査、投薬、入院に関しての部分は保険診療としてみなされるため、100%全額負担というわけではありません。どこの病院でも利用できるわけではなく、水素ガス吸入療法が可能な基準を設定した施設でのみ行えます。将来的には保険が利用できる可能性もあるようです。

先進医療を受ける場合は、一般的な保険診療と同じで、被保険者証を窓口に提出し、患者の希望し、医者が必要性と合理性を認める必要があります。そして、説明をしっかり受けて、納得の上で同意書に署名をすることで、はじめて治療を受けられます。

先進医療を受けた場合、領収書が発行されます。医療控除を受ける場合には必要なので大切に保管しましょう。

参考:先進医療の概要について

先進医療Aと先進医療Bの違いとは?!

先進医療Aは、別名「第2項先進医療」と呼ばれ、先進医療Bは「第3項先進医療」と定義付けられています。違いとしては、薬事法上での認可を受けているか、受けていないかで分かれます。水素吸入療法は、薬事法上での認可が降りていないことと、安全性や有効性を検討するために、重点的な観察・評価が必要になってきます。

水素ガス吸入療法は、薬事的な認可が降りていないことと、さらなる研究が必要になるため、観察評価の対象になっています。今後、水素ガス吸入療法がどのように評価されるのかわかりませんが、実際に臨床件数が増えていくと、さらなる評価が高まるかもしれませんね。

結構、重症で限定的だった!水素ガス吸入療法はどんな条件で使える?

医療機器としても認められた水素ガス吸入療法

水素ガス吸入療法が厚生労働省より先進医療Bとして認められましたが、厚生労働省としては、どのような場合にのみ使えるようにしたのでしょか?

先進医療B 68番目:水素ガス吸入療法

【適応症】
心停止後症候群(院外における心停止後に院外又は救急外来において自己心拍が再開し、かつ、心原性心停止が推定されるものに限る。)

【技術の概要】
成人院外心停止後患者のうち、自己心拍再開後も昏睡が持続する患者を対象とし、集中治療室で18時間2%水素添加酸素を人工呼吸器下に吸入する。この間、ガイドラインに準拠した集中治療を行う。

引用:厚生労働省:水素ガス吸入療法

心肺停止した状態で病院に運ばれ、その後、復活したものの昏睡が続いている方に対して使えます。集中治療室で18時間もの時間にわたり、2%の水素添加酸素を吸い続けるとのことです。

先進医療Bとして認められた医療の活用法は、どちらかというと九死に一生を得た方の回復に対して、期待を寄せるといったところでしょうか。深読みすると、それくらい水素療法はパワフルだということです。

対象となる病院は、慶応義塾大学病院で、今後は熊本大学、九州大学を含め、合計12の医療機関が対象になる予定だそうです。

水素が後遺症を防ぐ

導入されるようになったきっかけは、心筋梗塞などで心肺停止状態になり、病院に運ばれてくる患者が年間13万人いるそうです。回復したとしても脳細胞にダメージが残り、寝たきりになってしまったり、言葉が理解できなくなる、会話ができなくなるなど、後遺症に悩まされる場合が多いそうです。

水素には、細胞が死ぬのを抑える効果があり、脳細胞へのダメージを減らせることを、慶応大学の研究グループは確認しています。水素ガスを吸入することで、医療だけでなく、健康維持に関しても活用の幅が広がりそうですね。

まとめ……水素療法は医療だけでなく健康維持にも効果あり

水素ガス吸入療法で健康維持も

水素ガス吸入療法が先進医療Bに認定されたことにより、心肺停止状態になって、復活した方の後遺症を防ぐ効果に期待されます。そのことから、医療現場でも使われる可能性が増えるだけでなく、健康維持を目的とした水素吸入も広がっていくことでしょう。

健康状態の人からすると、劇的に体感するかは不明ですが、病魔が徐々に身体を蝕んでいくというのを考えると、遅らせたり予防することにも繋がる可能性があります。医療として水素ガス吸入療法を使う場合、それ自体には保険適用外になりますが、周りの検査や診療、投薬、入院などは保険診療が可能なので、知識として知っておいても良いですね。

今後、どの水素吸入器が良いのか様々な商品や水素吸入サロンが出てくるでしょう。水素吸入器に関しての見定めがもっと必要になってきそうですね。

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