水素水に関して、懐疑的な見られ方をしている今日。抜けない水素水と評判のナノバブル水素水も実際のところはどうなのでしょうか?
健康博覧会に足を運んだ時に、ナノバブルだから水素が抜けないんですという説明をよく聞きましたが、説明されても本当に水素が抜けないのかわからず、後からナノバブルについて、専門家に聞いてみました。ナノバブルの性質を聞くと、想像していた以上に驚きで、理論上作られているならば、飲用の水素水だけでなく、美容や化粧品に関しても活用方法は広がりそうです。
ナノバブル水素の性質や真実についてまとめました。
水素が抜けないって嘘ホント?真実を知らないと騙されてしまう
ナノバブル水素という性質について、まず知っておきたいところです。ナノバブルの「ナノ」は物質の大きさで1mの10億分の1という極微小なサイズです。つまり、ナノバブル水素は、信じられないくらい細かくした水素の気泡を作り、水の中に詰め込んだということです。
理論的にはそうですが、曲者なのがこのナノバブル。測定するのが本当に困難らしいのです。レーザー光で測定するにしても10nmの大きさしか測定できず、それより細かい1nmのナノバブル水素は、検知することができないのです。また、ナノバブル水素は気泡なので、溶存水素を測定する方法では測ることができません。溶存水素は、その名の通り水の中に溶け込んでいる水素を測定するもので、ナノバブル水素は、溶け込んでいるわけではなく、気泡が水の中を漂っているというイメージです。
そのため厚生労働省を始め、国が測定したとしても、水素が検知できないことから、入っていないと報告されてしまいます。ナノバブルの真実を知っておかないと、国に騙されてしまいます。きっと、業界団体もできない測定を行い、しっかりと情報を発信して欲しいと反発するでしょう。
ナノバブル水素│測定できないなら何を信じたらいい?!
ナノバブル水素について、測定できないなら何を信じたらいい?ということです。私が思うに、企業の姿勢を見てみるのが一番かと思います。「通常の水素水がダメなら、ナノバブル水素だ」というように、考えなしに行動しているような会社は信じないほうが良いということです。しっかりと研究機関と繋がり、企業努力をしていることがわかる会社が作るナノバブル水素系の商品(ナノバブル水素水(水素水サーバーを含む)や水素化粧品)を信じたら良いのです。
健康に気を使うという前提だけでなく、応援したくなる企業を信じるというスタンスが大事ですね。
ナノバブル水素の性質│気泡が破けたら発生
一見、存在しているのかどうなのかわからないナノバブル水素ですが、もし存在していたとしたらどのように水素を体内に取り込むのか気になりますね。水素を閉じ込めた気泡が割れることで水素が周りに拡散していきます。ナノバブルが物質と衝突した時に水素を発生させるので、様々なものに応用利きます。
飲用の水素水だけでなく、化粧水などに利用したら、肌に触れた途端、当たった周囲の細胞に水素を与えることができます。もし、ナノバブルを発生させる水素風呂なら、かなりの量の水素を体内に取り込むことができます。
ちなみに、理論的にはシャワーでナノバブルを発生させることができるみたいですが、驚くほど高価になるのではないかと専門家は語ります。
水素には効果があるという研究結果が出ており、それをいかに体内に取り込んでいくかが鍵になります。ナノバブルの性質を知っておけば、水素を体内に取り込むという観点で、選択しても良いかもしれませんね。
酸化還元電位は?!水素が入っていたら最大-420mV
水素が入っているかどうかの指標の一つに、溶存水素測定だけでなく、酸化還元電位測定と言うのもあります。これは、水素はアルカリにするという性質があるため、酸化還元電位を測定するとマイナスの数値になります。理論的には、水素が100%溶け込んでいれば、-420mVという値を示します。
たまに……というか、かなりの頻度で-420mV以下になると言うような表記もありますが、水素以外が酸化還元電位を下げているとかんがえられるため、あまり信用できません。ちなみに、酸化還元電位が下がりすぎると逆に身体に負担がかかってしまうため、飲まない方が良いという専門家もいます。-200~-400mV程度であれば十分だと覚えておきましょう。
そして、ナノバブル水素水を酸化還元電位測定してみるとどうか。こちらを国際水素規格協会様に電話してみたところ、実験中なので正式なのはわかりませんが、理論的には下がるはずとのこと。ただしこれは、ナノバブルが割れて、水の中に水素が溶け込んだらということです。ナノバブルが水の中に漂っている状態では、場合によっては下がらない可能性もあるとのこと。
この研究結果に関しては、分かり次第、記事にさせていただくので待って欲しい。
まとめ……ナノバブル水素は水やサーバーだけでなく美容や化粧品にも使える素材
ナノバブル水素は、水素をナノ化した気泡を作り出し、水素水や水素サーバー、化粧水や美容液などに応用することができる素材です。ただ、あまりに細かすぎるため測定することが困難で、性質を知っていないと騙されてしまう可能性があります。
ナノバブルが割れることによって、水素が水などに溶け込むため、できたての水素水が飲めるということです。その他、化粧水ならば肌にぶつかった時に水素を発生させるなど、細胞にとっては嬉しい効果が期待できます。
ただナノバブルは測定できない可能性があることから、企業の扱い方の姿勢も見ることができます。入っていると言っても、実際入ってない商品も作られる可能性があるため、消費者ももっと賢くなる必要があると考えられます。