KENCOS3-m(ケンコススリーエム)の製品発表会から早3週間。予定の発売日は5月25(金)でしたが、5月17日(木)にマスプロ電工よりプレスリリースが出され、発売延期に。2018年7月30日に発売日が決定したということで、今から待ち遠しいですね。
公式の発表によると、「製品の最終的な調整と確認に時間を要している」ということで、製品発表会後に何かしらあったのではないかと推測できます。
KENCOS3-mは、第三世代のケンコスで、KENCOS2-s(ケンコスツーエス)と比べるとサイズも小さくなり、軽量化も成功し、価格がダウンした嬉しい内容です。水素発生量などの基本スペックは、KENCOS2-sと変わらず、1分間8mlの水素発生量とパワーは同じです。
数あるポータブル水素吸入器の中ではどの機器よりも使いやすく、セッティングの準備はほぼいらないため、使い続けやすいです。
本記事では、ケンコス2との比較や製品発表会で語られていた内容と実際に使ってみた感想をレポートしていきます。なお、本記事に出てくるKENCOS3-mは製品発表会で配布されたものです。実際に発売されるKENCOS3-mとは、微妙に違う可能性があるため、あらかじめご了承ください。
KENCOS3-mとKENCOS2-sの比較
KENCOS3-mとKENCOS2-sの比較をしてみましょう。
電気分解方式で水素を発生させることや専用電解水(クエン酸ナトリウム)を使うこと、アロマカートリッジをセットしてフレーバーと一緒に楽しむ。充電端子は、microUSBを使っているなど。
水素吸入器や本体価格、サイズなど気になるポイントは以下にまとめました。
製品名称 | KENCOS2-s(ケンコスツーエス) | KENCOS3-m(ケンコススリーエム) |
---|---|---|
価格(税別) | 69,500円 | 39,880円 |
水素発生量 | 最大毎分8ml | 最大毎分8ml |
重量(本体のみ) | 165g | 110g |
サイズ | 162mm × 50mm × 22mm | 130.5mm × 55mm × 24mm |
充電時間 | 約3時間 | 約2時間 |
電池容量 | 2000mAh(7.4Wh(3.7V 2Ah)) | 1100mAh |
こう見ると価格の差はとても大きく、約7万円していたところが約4万円になったのはとてもありがたく、軽量化にも成功したということ。水素発生量は、毎分8mlと前機種と変わらずなので、全体的に進化したと言えるでしょう。
充電時間は下がっていると思いましたが、電池容量が2000mAhから1100mAh減ったということもあり、こまめな充電が必要になったと言えます。
とはいえ、パソコンからでも充電ができるため、それほど困らないかと思います。しかし、充電を繰り返していくと蓄電容量が減ってしまう問題もあり、バッテリー交換などのサービスも必要の様に感じます。
本体デザインにおいては、KENCOS2-sが、マットブラックとパールホワイトとメタリックシルバーの3種。KENCOS3-mがブラックとレッドの2種。個人的には、KENCOS2-sのシルバーがスタイリッシュで格好いいので好みです。ただ、手に持った時は思った以上にサイズが大きくてびっくりしました。
KENCOS3-m(ケンコススリーエム)を使った感想
お土産としていただいたKENCOS3-mを実際に使ってみました。
私自身、手はそれほど大きくなく、それでも手の中に十分おさまるくらいでした。重さも110gと数字以上の軽さで、スマートフォンより少し軽いくらいでしょうか。比較的大きな機種を使っているならば、相当軽いと感じるかもしれません。
最初は、ダミーのカートリッジを取り出し、専用の電解水をセッティングし、3種類のフレーバーもいただいたのでそれぞれ味わってみました。
ケンコスシリーズの面白さは、無味無臭の水素をどのように味をつけるかで、フレーバーをのせた点とタバコの煙のように白い水蒸気を吐き出すことができる点です。色のついた水蒸気を出すモードと出さないモードと切り替えられるため、TPOに合わせた使い方ができるのです。
私は、タバコを吸ったことはありませんが、煙をぼーっと見ることでリラックス効果が味わえるのをどこかで聞いたことがあります。実際にやってみると、ついつい見てしまうものですね。
日々の忙しさを一時だけ忘れられるのは、息抜きとして使うのに向いています。
アロマフレーバー:カテキングリーン
お口のエチケットとしても活用できるカテキングリーンは、カテキンとクロロフィルが配合された渋い味わいです。カテキンと想像すると緑茶やお茶をイメージしますが、実際に吸ってみると思った以上に軽く、人によっては物足りないと感じるかもしれません。
口内の衛生管理にプラスになるのは嬉しいポイントかも。
アロマフレーバー:ビタミンレモン
アロマフレーバーのビタミンレモンは、爽やかな味わいを期待しますね。しかし、どちらかと言うとレモンの皮の苦味や渋味を感じさせます。甘くて美味しいレモンを期待すると、残念な気持ちになります。
ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC、ビタミンEとコエンザイムQ10が配合されているため、お肌の健康をプラスしたい方にとってはおすすめです。
アロマフレーバー:キシリトールメンソール
キシリトールメンソールは、ミント系のフレッシュな味わいを楽しめるフレーバーです。3種類の中でも一番イメージ通りの味わいで、口の中がひんやりします。キシリトールが35mg配合されているらしく、口腔内を清潔に保つだけでなく、コラーゲンの生成をサポートし、さらには腸内の善玉菌を活発にする働きもするそうです。
毎日吸い続けるなら、この味が断然おすすめです。
KENCOS3-m製品発表会のレポート
5月16日に行われたKENCOS3-mの製品発表会についてレポートさせていただきます。
主催は、マスプロ電工株式会社。もともとはTVの受信機器やアンテナ、セキュリティー機器、インターネット機器など、技術系の分野で発展してきた会社です。時代背景から家電機器業界は横ばい続きのところ、理美容家電業界は、毎年のように業績が上がっています。そういった背景から、健康機器にも力をいれていこうと舵を切り、その第一弾としてKENCOS3-mを仕掛けていくことに至ったそうです。
家電量販店仕様!ビックカメラやヨドバシカメラに!
KENCOS3-mの広告戦略や販売戦略について発表がありました。基本的には家電量販店での店頭プロモーションと販売がメインになってくるらしく、最初はビックカメラとヨドバシカメラが取り扱うそうです。
家電量販店では、実際に体験することもでき、吸った時の爽快感を試してもらいたいとマスプロ電工の藤ヶ谷氏は語る。
確かにヨドバシカメラやビックカメラは、より多くの方に足を運んでいただくことができるため、一般的な認知度も上がっていくでしょう。しかし、ユーザーの購買チャネルが多様化した現在では、自然に立ち寄る人数も減っている可能性が考えられます。ましてや美容家電コーナーに置かれるとなるとKENCOS3-mを必要とする層と一部のみが重なると考えられます。
家電量販店でのプロモーション以外にも、数々のメディア露出と認知の向上が必要だと考えられます。
アクアバンク竹原社長の講演!世の中に水素の価値の浸透へ
水素マガジンでも何度か取り上げているアクアバンク社長の竹原タカシ氏の講演もありました。それを踏まえて、水素マガジンとしての所感を盛り込んだ内容を記載していきます。
まず、マスプロ電工は、水素に関して知識がまだ弱く、今後積み重ねていくように感じました。その点、竹原氏は水素業界を長く見てきたこともあってか、水素水のネガティブキャンペーン学会で発表されている論文に対する批判、金儲けだけしか考えていない心無い企業の広告や法令違反な行動など、これまでの悪い出来事や、厚生労働省が先進医療Bとして、水素吸入の処置を取り入れるようになり、国が水素の良さを認めたような良い出来事のお話など、多岐にわたりました。
水素水の件で考えると、製造時には水素を含んでいたものが、販売時には一部抜けてしまうなど、景品表示法的にまずいことや、まだ研究段階なものを見切り発車で製品化し、メーカー自体もよくわかっていないものを販売している状況は、どう見ても異常です。
数々の論文を読むと、水素に対して一定の効果が認められることはあり、それをどのように生活に取り込むかといえば、水素サプリか水素水、そして水素吸入のみでしょう。それ以外にも医療機関が行っている水素点滴などありますが、医者の判断があるから使用できるものなので、気軽に水素を取り込む方法としては数えられません。
水素水は、微々たる量しか入っていないため、プラスな効果を得るためには相当量必要なことと、時間が必要です。水素サプリは、信頼できるものなら良いとしても、一部では健康被害も出るような危険なものもあります。
水素吸入は、吸うガスの量によって期待できる効果は変わりますが、生活習慣を向上させていこうという使い方ならこまめに使えるお手軽なケンコスの方が良く、使う人のライフスタイルに寄り添ったケンコスなら、手軽にどこでもいつでも吸うことができるでしょう。
水素は無味無臭で本当に発生しているのかわからないため、フレーバーをプラスするがありがたく感じます。カートリッジを交換することで、新しい体験が生まれるのは人生を向上させていくことに繋がりそうですね。
ケンコスは、筑波大学のグローバル研究員である矢田教授監修のもと開発し、臨床試験も行ってきたそうです。エビデンス取得にあたっても倫理委員会を通しながら取得してきたこともあり、信頼できそうなないようです。
水素吸入に関する臨床試験は今でも行っている最中らしく、心理機能や生理機能のエビデンス、水素吸入を高齢者に2週間連続で使用した実験、ファンクションMRIを使い、脳の動きを調べる内容や前頭前野の活動テスト、NIRSを使った実験など様々な方面からエビデンスを取得に動いているようです。
アスリートを活用したスポーツや運動の成果向上の実験、高齢者の認知症に対する効果測定、さらには、自治体との取り組みで、地域を巻き込んだ水素吸入実験も検討しているようで、かなり大掛かりなデータが取れることを期待しています。
まとめ
KENCOS3-m(ケンコススリーエム)について、現時点で水素マガジンが持っている情報をまとめました。もともとの発売日は2018年5月25日(金)でしたが、製作発表会の翌日に発売日を延期する旨のプレスリリースが出されました。
その後、アクアバンクの公式発表により、2018年7月30日に発売日が決定しました。
他の水素吸入器に比べ、1分間の水素発生量は8mlと劣る面もありますが、こまめに吸うことで、カバーするような設計です。ストレスを受けている限りは活性酸素は発生してしまい、それを還元していくことが課題になります。
水素を吸っている間しか水素を取り込めないのであれば、水素を吸い続ける必要があります。水素サロンに足を運んで、60分の吸入を行っても一時は水素が飽和した状態になっても持続しません。
家庭用の水素吸入器ならカバーできますが、次第にはやらなくなってしまう人もいます。持ち運びができて、手軽に・気軽に水素を吸うことができるならば、忙しい現代にもぴったりな健康機器とも言えるでしょう。
KENCOS3-mがどのような反応をするのかは未知数ですが、数多くの人に水素を吸う魅力が伝われば幸いです。
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