皆さん、いつまでも健康で歳を重ねたいですよね。
そのため、健康意識は年々増え、情報番組や雑誌の特集など、どんどん新たな健康の知識が私たちに入ってきます。コンビニに行けば目立つところにサプリメントが置いてある時代ですし、1袋の中に2~3粒と1日1回使い切りのサプリも見つけられます。
健康意識は高まり、健康産業も年々右肩上がりなのですが、本当にその使っているサプリは安全なのでしょうか?
食事の代わりに栄養補助として使われるサプリメントですが、場合によっては人体にマイナスな事が起きている場合もあります。安いから使いやすい。高いのは手が出しにくい。というのは消費者の心理で、実際にそれを作るために「どれほどのコストをかけているのだろうか?」などと考える人は、皆無でしょう。
安いには理由がある……。
というのはわかるけれど、どの原材料が高くて、どの原材料が安いのかなんて想像もつきませんし、意識することもほとんどないでしょう。天然と人工物の違いくらいは言われたらわかるくらいですかね。
今回は、サプリメントの原材料をテーマに、市販サプリがどれほど添加物にまみれているのか。消費者としては、どれを選んだら安全なのかも知ることができたらと願っています。
同じ食品なのに……。お弁当は気にしてもサプリには無関心
コンビニにお弁当を買いに行き、どれにしようか選ぶ際に、原材料表示を見て気にする人は少なからずいますでしょう。食材だけでなく、横文字で書かれた暗号のようなよくわからない化学物質など、途中で見るのも諦めてしまう。もしくは食べる気も失うような表示です。お弁当は添加物を気にしすぎて買わずに別のものを選ぶこともあります。しかし、愛飲しているサプリメントに関しては、気にもせず、そのまま使い続けるというような方もいらっしゃいます。
健康のベクトルが間違っていそうですね。
「◯◯配合」。人体にとってプラスな成分が入っていますとわかりやすい表示ですが、本来なら摂りたくない成分も一緒に摂ってしまうのです。サプリメントの製造の段階で、使うことにこだわらず、使わないことにこだわったオーガニックなメーカーも存在します。しかし、それらは安価では作れず市販の何倍ものするものも多いです。
水素サプリならば、1ヶ月分を3,000円以下で購入できるサプリメントも存在します。大手健康食品メーカーDHCがそういったものを販売していますが、原材料表示を見てみると、水素を発生させる成分以外も多いです。
その添加物いる??コストに見合ったものは何か?!
本当にその添加物は必要なのでしょうか?
答えを言うと、必要な場合もあるし、そうじゃない場合もあります。
サプリメントの形状として、「粉(パウダー)」、「粒(錠剤)」、「カプセル」の3つが考えられます。あとは液体というのもありますが、水素の入った液体のサプリメントは、「水素水」や「ミルクde水素」など、大量の水素を摂取するには難しいものばかりです。
パウダー場合、課題は味
パウダーの場合、口の中に直接入れるとダイレクトに味覚を感じるため、味を工夫しないと続きません。味をつけるために天然の甘味料などを用いたいところですが、ほとんどの場合、人工甘味料や偽物の味である事が多いでしょう。
味をつけるために、本来欲しい成分量を減らして、味つけのために添加物を使う。当たり前ですね。製造コストを考えたほうが、味に関する添加物のほうが安価なため、メーカーはより多くしたいと考えるでしょう。
なお水素サプリの場合、湿気が天敵です。パウダーを密閉する袋がしっかりしている場合、品質は良いと言えますが、疑問です。袋がパンパンに膨らんでいる状態ならば、空気中の水分と反応して、水素が抜けてしまっている可能性もあります。
粒上のサプリは、固めるために不必要な添加物を使う
粒状のサプリは、固めるために添加物を使います。その添加物が、人体に影響が少ないものを採用しているなら良いものの、安いサプリメントの場合、悪影響の出る可能性のある成分を採用していることも。
ある有名なドクターズサプリを開発する社長がおっしゃっていたことで、変なサプリメントは摂らないほうがいい。身体にプラスの成分を摂りながら、アレルギー反応を起こしている。単純にマルチビタミンやミネラル系のサプリであれば、成分表も掲載されており、単純にそれらを足しても全然足りず、必要成分以外の添加物がたくさん入っているのではないかと推測できる。
ちなみに水素サプリの場合、粒の形状ではなぜか水素が抜けてしまっていることもあり、他の栄養成分は得られたとしても、水素の恩恵が受けられないこともあるため、選ぶときには注意が必要です。
カプセルは、周りを包むフィルム自体が添加物
カプセル形状の場合、入れ物としてのカプセル自体が添加物になります。とはいえ、安全が確認されたカプセルを使っている事が多く、あとは内容成分の配分量が気になるところです。
水素サプリで考えるならば、ピュアなのはサンゴカルシウムで作られたものです。単純に、原材料が「水素吸蔵サンゴカルシウム、HPMC」と2つのみ書かれていた場合、カプセルの中に入っているのは、水素を発生させるサンゴカルシウムだけというのがわかります。
サンゴカルシウム以外にも水素を発生させる原材料はありますが、カプセル内全部それを入れてしまうと強すぎるし、コストもかかりすぎてしまうため、かさ増しをするために、水素の発生しないサンゴカルシウムを入れているメーカーもあるという噂です。
また、水素と乳酸菌や酵素、ビタミンなどをかけ合わせた商品の場合、水素と喧嘩しない事が重要になります。あとは、カプセル形状の良いところは味を無視しても大丈夫ということですね。
複雑になればなるほど、どんな成分か不明になる
サプリメントとしての機能を考えるならば、1粒で様々な成分が得られたほうがお得に感じます。しかし、成分を入れれば入れるほど、均一になり欲しい成分量が結果的に減ります。また、様々な物を混ぜれば混ぜるほど不安定になるため、安定化させるための成分も入れる必要が出てきます。
水素サプリで考えるならば、重要になってくるのは水素の発生量と発生したあとの物質が安全なものかです。マイクロクラスターをはじめ、マグネシウム系の金属を用いている場合、安全性に疑問が残るため、考える必要が出てきます。それらのメリットとしては、短時間で一気に水素を放出するという性質があるため、その性質を利用した形状が良いですね。
実際に見てみよう!どういった成分表示なのか?!
水素サプリの原材料表示を並べてみました。こうすると一目瞭然で、身体にとって良い成分と明らかに不必要な成分だとわかります。
水素&ダイエットジンジャー 7プレミアム
ナチュラルボタニカル ホワイト
ぽっこりさようなら
酵水素328サプリメント
うるおい水素
純粋に水素だけを得るならば、シンプルな方が良さそうですね。ちなみに、様々なものが混ざると水素はほとんど発生せず、水素が入っている意味をなさないサプリメントができあがります。
国産サプリだからといって安全ではない!もっと健康に気を使っていくべき
成分の観点からいうのであれば、国内サプリと海外サプリの違いは、その国によって成分が認可されているか、そうでないかです。海外の成分のほうが、特定の効果に対して強いことがメリットです(逆に弱い設計のもじつはあるのですが)。国内で認可されている成分を使うのであれば、大事になってくるのは、天然か人工か。安全というエビデンスが取れているか、意見が分かれているか。
健康知識を身につけるのは成分だけではない
健康に関する知識を身につけるならば、栄養成分だけではなく、製造工程まで見ていく必要があります。例えば、GMP認定を取得した工場で生産しているというのを見たことあるかと思います。GMPは、Good Manufacturing Practiceの略で、適正製造規範と言われています。
誰が作業しても、いつ作業しても、必ず同じ品質・高い品質の製品を作るために、行うべきこと
日本の場合、医薬品では、GMPなど法律に則った製造が義務づけられており、安全性に対する信頼性は高いです。しかし、サプリメントは食品であり、医薬品ほどの規制はありません。つまり、GMPは義務化されておりません。その中でも、医薬品と同レベルのGMP工場で作っているサプリメントもあります。どのような製造工程や製造工場を選んでいるかも健康知識としては身につけておきたいですね。
自分の身体は自分で守る!予防の意識が進むアメリカ
健康は周りに頼るのではなく、自分自身で守っていく必要があります。アメリカでは、健康保険が使えず、医療負担が絶大です。日本では、薬も病院も健康保険が使えるため、どうしても医薬品にシフトしがちです。
国産のサプリが安全かは、原材料を確認する必要があります。様々な情報が交錯する中、自分にとって必要な情報をしっかりと得て、自分の健康を守りましょう。
原材料は何からどうやって作られた?!
サプリメントの広告を見ていると、何を使っているかはわかりますが、どういった環境で育ったものかまで出している会社は少ないです。オーガニックなのか、一般流通に乗せられないくらい、形が悪い、傷がついた野菜や果物なのかもしれません。ビタミン系であれば、天然の場合、◯◯抽出物として書かれている事が多く、どのように表記しているかで推測できます。ただ単純にビタミンCとのみ書かれているならば、合成ビタミンでしょう。
どのような原材料を使用し、どう作られたということもしっかり理解するほうが良いでしょう。サプリメントは一つ使い始めたら長く使うものです。それならば、自分にぴったりなサプリを選ぶほうが良いです。
まとめ
サプリメントの添加物について、あらためて考えてみました。サプリメントは便利ですが、どのような形状にするかで、必要になるものは変わってきます。水素サプリの場合、できる限り空気と触れないほうがよく、人体に入れる前に空気中の水分と反応してしまい抜けてしまいます。
パウダーの場合、味つけをするために様々な人工甘味料などの添加物を利用するし、粒状のサプリでも固めるために接着剤や安定剤を入れます。カプセルの場合は、包むものが添加物であることが多いです。
添加物が悪いわけではありませんが、成分によってはアレルギーを引き起こす方もいます。健康のためにサプリメントを利用しているはずなのに、逆に健康を害しているためとても皮肉なことです。
また、自分にとって欲しい成分を摂取したいわけですが、アレもコレもと幅広く得ようとすると分散して、必要な量が得られません。さらに不要な成分が増えていきます。
サプリメントは栄養補助食品という名前もあるように、補助するためのものです。サプリメントだけを使用していても健康にはなりません。食事で必要な栄養を摂取し、食事では不足するような成分のサプリを中心に使うと良いでしょう。