やってまいりました、健康博覧会2018。今回も水素ブースは数々の会社が出ており、取材レポートとしてお届けします。ジャンルとしては、大きく分けて、水素水、水素サプリ、水素吸入器、水素風呂(水素入浴剤)あとは美容関係と、幅広い企業様が出展しております。
かなり長くなってしまうため、水素のジャンルごとに分けてお届けします。
最初は、水素風呂のジャンルです。入浴剤は、別にし、風呂釜や水素入浴機器を中心に、お伺いした各社さまのことをまとめました。
快く取材や写真を掲載させていただいた各社さまに謝辞を先に述べさせてください。
藤原紀香で一躍有名!マルチな活躍を魅せるマルーンとスパーレ
水素風呂の場合、まだまだ一般家庭への露出がそれほど多くなく、業務用やかなりのマニアがこだわって使いたいと考えているアイテムばかりです。その中でも、多くの広告展開をしており、藤原紀香さんが引き出物として採用した「マルーン」は、お風呂にだけでなく、他にも様々な使い方ができるため、知っている方も多いかもしれませんね。
元々、お風呂専用のH2スパーレというお風呂の浴槽に沈めて使う、水素発生装置が先に誕生したそうですが、その後継機としてコンパクトでかわいい「マルーン」は、水素の力は抑えられているものの、水素水を作ったり、水素ガスの吸入もできたり、野菜の農薬を取ったりと大活躍!
様々な所で水素水を作れるので、水素水サーバーや洗顔用に風呂桶に沈めるだけでなく、料理用のボウルにマルーンを入れ、野菜をつけ置きすると、農薬が取れる。そして、ペットのお風呂、毛並みの手洗いにも使えるとか。アイデアで使い所が変わるというのは、本当に素敵ですね。
安全設計も抜群!本体は熱くならず火傷の危険性ゼロ
マルーンもH2スパーレも完全防水の設計になるため、感電の事故は大丈夫だそうです。また、火傷事故など起きて問題になった形状のアイテムなので、そのところもかわいい担当さまに伺ったところ、本体自体は熱くならないため大丈夫とのこと。マルーンはシリコンで覆われているため、衝撃にも強く安全設計へのこだわりは強いそうです。
気になる水素濃度は?!H2スパーレはほぼ飽和状態
水素ユーザーにとって気になるところは、水素濃度に関してです。H2スパーレは、1.2~1.6ppmの水素濃度を作り出す設計をなされており、理論上の飽和水素状態を作り出すことができます。マルーンは、様々な所で使うため、出力が抑えられており、0.5ppm程度とのこと。
話を聞いていて気になったところは、おそらく本体から出ている時の測定で、お風呂に沈めると浴槽全体に広がっていくはずです。その際に、どの場所でも飽和水素状態かというとわからないです。
とは言え、使用している状態の写真を見ても、わかりやすい様に泡が出ているため、一般ユーザーにとってもわかりやすい水素入浴装置であることは間違いないでしょう。
水素シャワーはまだ希少?!全体的に少なめ
水素風呂は、浴槽のお湯を水素水にして、全身から水素を取り込む方法です。とは言え、毎日のようにお風呂に入ることができるかと言ったら、シャワーで済ませてしまう方も多いでしょう。
水素シャワーが実現できたら、いいのにと思っている方もいるはずです。チャレンジしている会社も数社あり、台湾の会社ジェネラルオプティックさんもその一つです。
毎分500ccの水素ガスでシャワーを作る
シャワーの場合、構造上、水素水を作るのが難しく、特に後から合わせる場合、かなりの水素量が必要になるそうです。毎分500ccの水素ガスと、水を合わせて水素水を作り、シャワーから噴射する。
水素のシャワーが増えれば、抜け毛が気になる方やシャワーのみ利用する人にとって、かなり嬉しいことになる気がします。
24時間風呂に水素を取り入れ、いつでも楽しめる水素浴
業務用の水素風呂と家庭用の後付で使える水素風呂を販売している会社のコロナ工業さん。他にも多数の水素関連商品を出しておりますが、今回は、水素風呂を中心に取り上げさせていただきます。
元々は、24時間風呂のシステムを長年取り組まれていた企業様で、それに水素風呂を取り入れました。24時間風呂も水素を入れる場合、ある程度前もってスイッチを入れておく必要があります。タイマー設定などで、自分が入りたい時にちょうどよい水素風呂が出来上がっている状況をも作れるそうです。
毎日入ることができると言っても、湯の張り替えは定期的に行ったほうがよく、1週間~10日程度でお湯を新しくするのが理想とのこと。めんどくさい人は、1ヶ月近く変えないとか。
浴槽の掃除は、お風呂に入りながらやることで、汚れも浄化してくれるとのこと。
他社との差別化は?!
水素浴を楽しむ場合、常時沸かす状態のものは少なく、お風呂に入る前にスイッチを入れます。24時間風呂のタイプがそれほど多くなく、いつでも沸いているお風呂が出来上がるため、手間が軽減できるとのこと。
水素風呂の装置は2種類あり、自浄作用の際に60℃まで高温にし、殺菌効果を高めているとか。また、風呂釜内の濾過を自動的に行うため、さらに便利な構造になっているそうです。
入浴剤の併用は専用のものならOK
水素風呂の場合、入浴剤の利用はできる限り控えたほうが良いとのことで、もし使うなら専用のものを使ってくださいとのこと。入浴剤を入れると、その成分がフィルターにかけられ、2、3日で透明になってしまうそうです。その際、フィルターや部品を痛めてしまうとか。
長く使うためには、大事なことですね。
水素だけでなく塩素も一緒に出している?!
多くの企業さまが語らないことも出していただきました。それは、電気分解をする際に、水素だけでなく塩素も出てしまうとのこと。水の電気分解をすると、プラスの水(酸素側)とマイナスの水(水素側)と分かれます。酸性側の方に、構造上塩素が混ざってしまうとのことです。
とは言え、飲水としての水素水ならまだしも、お風呂の水ですので、最大でも一般水道レベルの塩素くらいなため、安全です。
「マイクロバブルと水素のお風呂」特許取得!オーゾラの水素風呂
白濁した水素風呂は、マイクロバブルのおかげです。入浴剤がなくても、白く濁るのは、何か良さそうな感じがしますね。
株式会社オーゾラの水素風呂は、業務用と家庭用と大きく分けて2つのタイプがあります。特徴的なのは、マイクロバブルと水素のお風呂が微細水素マイクロバブルとして特許取得するそうで、信頼性も抜群です。
マイクロバブル水素(ナノバブル水素含む)は、微細の泡の中に水素を閉じ込め、お風呂で全身から吸収するだけでなく、上がったあとも肌に泡が付着し続けます。
お風呂に入っても、その後も水素の恩恵を受け続けられるのは良いですね。
業務用は、スーパー銭湯やスポーツ施設、介護施設にも入っているそうなので、白濁した湯船を見たら、実は水素風呂ということも有り得そうですね。
また、ナノバブルのシャワーヘッドもあり、お風呂はマイクロバブル。シャワーはナノバブルで、育毛にも良いシステムを導入しています。今後、広がっていくのが楽しみです。
マイクロバブルの新情報を教えていただいた「サイエンス」
こちらは、水素風呂のメーカーではなく、マイクロバブルを専門に研究している会社さんで、最近マイクロバブルやナノバブルの名称が変わったことを教えていただきました。
総称して、ファインバブルと代わり、ナノバブルは、ウルトラファインバブルと定義づけられたそうです。というのも、「ナノ」という言葉は、ヨーロッパでは悪い印象の方が強いらしく、ファインバブルと変えることによって、世界対応したとか。
FBIAという取得するのに厳しい認証も取得しており(国内では四社のみ、有名な商品だと東芝の洗濯機「ザブーン」)、様々な分野で活用されるとか。
ファインバブルの技術は、水質浄化や農業、工業洗浄、など多くの分野で使えるそうです。ちなみに、この泡の技術は日本が一番進んでおり、未来の日本を代表する産業として期待ができそうですね。
水素風呂業界も、マイクロバブルを名乗るなら、FBIAの認証を取得する会社も増えてくるのではないでしょうか。
まとめ
健康博覧会2018の水素風呂業界について、まとめました。
水素発生装置より、業務用や家庭用でも風呂釜としてのお風呂全体のシステムの出展社が多いように感じました。若者のお風呂離れが広がっていますが、健康のことを考えるならしっかり湯船に浸かりたいところです。
市販の入浴剤は、化学物質なども含まれているため、良いところもそうでないところもあります。水素風呂で身体を温めながら、日々の疲れを癒やしたいですね。