健康博覧会2018は初日と2日目の合計2日間、足を運びました。2日目は水素サプリのメーカーや原材料のサプライヤーの話を伺うことができて、今の水素サプリがどうなのか。今後、どうなっていくのかをあらためて予測することができました。
水素サプリは、水素を取り込む上で比較的気軽な方法で、大きく分けると4つの原材料から作られますが、それぞれの良さを再認識することができましたし、逆に以前掲載した闇や謎、そして疑問に関しても確信につながるような時間になりました。
水素サプリ業界の一年は、水素水のダメージがある程度あったようですが、徐々に水素サプリの良さを認識し、戻ってきた方もいらっしゃるようです。とはいえ、ネットワークビジネスの様に会員をしっかり抱えている、会員向けの商売をしている方は、それほどダメージが無かったようにも考えられます。
では、水素サプリの2018年はどのような方向へ行くのでしょうか。考察してみました。
健康より美容?美容サロンが導入する水素サプリ
ブース全体を見てみると、健康に向けた水素サプリを開発しているメーカーより、美容サロンを経営している方々の水素関連商品が目立ちました。サロンは会員さんを抱え、美の追求のために水素を活用しており、化粧品や日用品だけでなく、水素サプリの開発・販売も行っており、水素の知識が身についたお客様に喜んでいただくためにビジネスを行っています。
そのため、イメージやパッケージなどがとてもおしゃれで、水素を如何に取り入れていただくための視点が、今までとは違い新鮮でした。
扱っている水素サプリの中身に関しては、分析しないとわかりませんが、ロングセラー商品であれば水素サプリの再研究もなされているはずなので、特に安全面は強いでしょう。
サロンが扱っている水素サプリの強みは、リアルな口コミの収集とリピートですね。
水素×ケイ素「オープール アンペリールⅡ」
有限会社マリーン商事のブースで発見した水素とケイ素を使ったサプリメント。水素で活性酸素を除去し、ケイ素で活性酸素が溜まりにくい身体を作っていくそうです。美容ミネラルとして、ケイ素は絶賛注目中で、シリカ水などもたくさん誕生していますね。対応していただいた方曰く、コーティング剤のようなものと表現されてました。
確かに水素で活性酸素を除去するのは良いとして、その後も活性酸素を生み出しやすい身体では、年齢とともにその力が弱くなっていく一方です。それが助けられるのはいいですね。
原子状水素に冬虫夏草や霊芝を配合したハイドロゲンインナーセラム ウェルネス
株式会社アレンのブースで発見した水素サプリメント「ハイドロゲンインナーセラム ウェルネス」。こちらは、冬虫夏草や霊芝、舞茸などを配合し、水素でサビを取り、ハツラツとした身体にしていく設計です。他にも水素シャンプーや化粧品など開発しており、合わせて水素サプリを体験し、より美容の追求を志している方向けアイテム。
パッケージもおしゃれで、お薬の様にひとつひとつ個包装されているのが衛生的にも良いです。
ハイドロマリンミネラルと書かれており、岩塩を原材料とした水素サプリで、原子状水素を岩塩に半永久的に閉じ込めることに成功した素材です。
株式会社アレンのご担当の方がとても優しく対応していただき、サンプル代わりにサプリメントを丸々ひとついただけたので、こちらは後日、特集として書き起こします。色々と丸裸にしていくのでお楽しみに。
水素サプリを使ったエステ体験!マッサージの効果はすぐに
水素サプリと美容クリームを使ったマッサージの体験があったため、受けてみました。ブースは、ゼオライトの水素サプリを製作・販売している(株)ドクターズファーマの「Dr’s 水素セレブ」を活用したもの。
水素サプリの粉は、水と反応して水素を発生する特性があります。これを利用して、美容クリームやマッサージクリームと混ぜ合わせ、簡易的な水素化粧品をその場で作り出しマッサージに使います。セルフマッサージをする時でも、肌の滑りを出すために、美容クリームや乳液などを活用する方が気持ちよく、この快楽を得るために継続しちゃうかも。
今回は、セルフマッサージではなく、プロのエステティシャンに腕と手、そして首を施術していただきました。右腕と右の首筋をやってもらった結果、どのようになったのか気になりますね。
すぐに効果があらわれたのが驚きでした。
白い粉を取り出し美容液とごちゃまぜ。肩こりとおさらば
水素サプリの中の粉を取り出し、美容液と手の上で混ぜあわせ、それを前腕に塗っていきます。適度な圧とともに、リンパを流すような感じで、マッサージをしたところ、みるみるうちに肩が軽くなって来ました。
肩こりがひどい時は、肩だけでなく、肘や腕もマッサージすると良いと言われています。それは、筋肉はつながっているから。筋肉はつながっており、緊張した状態が続くと痛みに変わってきます。
ものの5分もない施術でしたが、肩が軽くなりました。これを続けると、どんどん腕が細くなっていくことも。
終わった後の右肩の下がりっぷりが見もの
同じクリームと水素サプリを活用し、腕の次は、右の首筋です。首筋からリンパに沿って循環をよくしていくマッサージですが、本の数分続けただけで、肩の位置がかなり下がりました。その時の写真を掲載するので一目瞭然ですね。
この結果はかなり驚きで、水素を取り入れるサロンさんが増えるのもわかる気がしました。
ドクターズ水素はどんなもの?機能性ゼオライトって言うけれど……
今回の施術に使った水素サプリは、ドクターズ水素というもの。こちらは、機能性ゼオライトと牡蠣殻カルシウムを利用して、水素を発生させている設計です。
ゼオライトに関する記事で書きましたが、ゼオライトは食品添加物としてサプリメントに入れる場合、0.5%までと微量しか入れることができません。このサプリは、機能性ゼオライトと書かれているので、どういった設計なのか気になりました。ところが、ゼオライトの記載はなかったです。
このことを、製品担当の方に伺ってみたところ、ゼオライトという記載は海外に持っていく時に不都合になるから、記載しないと回答がありました。ちょっぴり不思議ですね。10年も売れているサプリメントであるため、コンプライアンスや守らなければなりません。
まだ、このことはここで解決できるレベルの問題ではないため、別の機会に情報を収集し、お伝えできればと思っています
原材料メーカーの視点は面白い!天然が100%いい訳ではない理由
水素サプリのメーカーだけでなく、原材料メーカーの話も少なからず聞けたのはとても良かったです。ほとんどの水素サプリは、独自で原材料の開発を行っているわけではなく、いくつかある原材料メーカーから提供を受けて作られています。実は、あの会社とこの会社の原材料は一緒……。ということなんてザラにあります。
それを暴くことは絶対にしないのでご安心を。
しかし、原材料メーカーさんの視点は本当に面白く、いいものを作ろうと研究ベースになっていることが多く、水素への確信は深まります。今回は、エナジーゲートと炭プラスラボにお話を伺いました。
天然がすべて良いわけではない!人の手が加わり安定する
エナジーゲートは、カルシウムに水素加工を施し、水と反応して水素を発生させる方法を採用しています。この原材料のカルシウム(ハイドロカルシウム)は、宮古島の海水に含まれているカルシウムを抽出し、加工しているとのことです。水素を発生させるカルシウムと言えば、多孔質の素材が有名です。サンゴカルシウムや牡蠣殻カルシウム。風化貝カルシウムなどをよく使いますが、エナジーゲートは違います。
人工処理で精製されたカルシウムであるため、安定した品質のものが生み出されます。自然素材は健康的な側面から見るとポジティブに捉えられがちですが、資源は有限です。工業製品に近いような製法で作られているハイドロカルシウムは、他の水素カルシウムとは特異な存在と言えるでしょう。
炭と水素。白と黒が織りなす不思議
炭プラスラボは、炭を中心に研究を行い、炭の持つ効果効能から始まり、抗酸化作用を研究するうちに、水素へと広がったそうです。実は昨年もお邪魔させていただき、ご挨拶だけでしたが、今回は様々なお話を伺うことができて感謝です。
原材料を供給しているメーカーだからこそ、様々な困難もあったそうで、業界の裏話的な話もいくつか聞かせていただきました。特に水素サプリメント業界は、原材料間で対立することが多く、相手への攻撃が多いそうです。
そんな中でも、応援してくれる方と出会えるこういった催事は、研究のためにつながりを持つ重要なポイントだとか。しっかりと行っている会社様は、応援したくなるため、少しでも魅力を伝えられたらとあらためて思いました。
サプリメント形状ではなくあらゆる食品へ
水素の効果効能は、徐々に認知されており、最近では、牛乳メーカーも水素をコンセプトとした商品を出しています(ミルクde水素)。このように、水素を取り込むために様々な方法を考えていく必要があります。
ミルクde水素は、腸内で乳糖を分解する際に、水素が発生するという原理に着目し商品開発に至ったそうです。よくおならにも水素が含まれるという笑い話がありますが、実際のところ原理はこれに近いようです(メイトー乳業の方談)。
腸内(乳酸菌)の働きに頼る場合、限定されますが、水素パウダーを使った食品開発が益々進んでいきそうです。
【ラムネや味噌汁×水素】食べる水素という新ジャンル
一般社団法人水素推進機構で発見した新たな水素のコンセプトは、食べる水素。これまでも食品としての水素は、水素飴や水素チョコレートなど、お菓子は存在していました。
ラムネは、チョコレートやキャンディの延長線上ですが、口の中で反応する刺激が、すぐに体感することを演出し、新たな切り口で水素の存在を認知させることができるかもしれません。
さらに驚きだったのは、水素しじみ汁。今、インスタントフードなどお湯で溶かして食品にする食事のお供はたくさんあります。それに水素パウダーを活用して、お湯をさした時に反応して水素が発生する。この方式の着想が面白いと感じました。
より敷居を低くするために、考えることを増やす。商品企画力が、どれだけ水素を世の中に浸透させるかの鍵です。その場で作るというのは、水素生成器でも行ってきたことで、出来たてだからこそ抜けないのは性質上変わりません。
水素発生量は、サプリメントに比べて低いのは当たり前だし、そこで勝負しないというのもひとつです。ブランディングの視点でも参考になる瞬間でした。
まとめ
健康博覧会2018の水素サプリ関連企業を巡ったところ、美容に関して力が入っている企業や新たなジャンルを開拓する企業など分かれました。原材料の選定と水素発生量をアピールし合うのは時代遅れかもしれません。よりポジティブなイメージを植え付けるために、身の回りにあるものに近いような、機能性食品が今後は増えてくるように感じます。
また、原材料メーカーとの話から、業界のイメージダウンにつながっているのは、販売サイドの無茶な方法です。世間の知識が追いついていない中、無理に新しい情報をたくさん与えても嫌になってしまいます。それよりかは、イメージとしていいものなんだと認知させるようなイメージ戦略が大事のように感じます。
もしくは、教育がしっかりなされて魅力を感じる方を抱え込むような方法でしょうか。サロン経営者などは、水素をひとつの付加価値として活用するのが良さそうです。