水素で癌が完治した……。そのことを聞くと「あり得ない!」と思いながらも実際に調べてみると体験談を語る人もいます。効果なしと決めつけてしまうのは、安易かもしれません。がん細胞に変わるメカニズムを知ると、あながち正しいのかもしれません。
しかし、現段階ではまだ研究中で、科学的根拠や生理学的根拠が明確ではなく、水素の効果に対して批判的な意見を述べる方もいらっしゃいます。水素吸入においては「先進医療B」として国から緊急医療として使うことができるようになりました。これは、水素が医療に対して使われ始めるという業界としては快挙のことで、徐々に認知されつつあります。もちろん、これは癌に対してではなく、心肺停止状態の重症患者に対して、水素ガスを吸った状態で集中治療を行うものですが……。
様々な効果があるとされる「水素」に関して、今回は癌に焦点をあて、なぜ治るということが言われるようになったのか究明していきます。
なぜ細胞は癌になる?まずは理論を知ろう
水素が癌に効く……という議論の前に、なぜ細胞は癌になるのか。がん細胞ができあがる理由を知る必要があります。
癌は、細胞が悪玉活性酸素によって、遺伝子が傷つけられます。これが、がん細胞の元になるのですが、通常はナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれるリンパ球の1種が、ダメージを受けた細胞を取り除かれます。ナチュラルキラー細胞が働かなくても、細胞には自分自身を消滅させる力(アポトーシス)があるため、通常であればこれが働きます。
ストレスや酸化など、常に細胞へのダメージが起こる現代では、細胞のがん化は常日頃から起こっており、修復するための治癒力が働いているのです。
健康的な身体の持ち主であれば、自己免疫機能により、がん細胞が大きくなることはありませんが、食生活の乱れや運動不足、ストレスなどで健康とも言えない状態になると血液循環は悪くなります。ナチュラルキラー細胞はリンパ球の一種であることから、十分な働きが損なわれ、元々身体に備わっている治癒力が低下してしまいます。
結果的に細胞の修復ができなくなり、がん細胞が増殖してしまうのです。
体内環境を改善すれば癌にはならない?!
食生活や運動不足など、生活習慣の乱れによって、身体の持つ治癒力が低下してしまうことを防げれば、自然治癒力からがん細胞を修復することができるならば、生活環境を整えていくことが大事になります。しかし、癌のステージは、Ⅰ~Ⅳまであり、ステージⅠで見つかることはまずありません。自身で気づくことができるくらいになって、病院で精密検査を行う時には、ステージⅢ以上とも言われており、手遅れに近い状態です。
常日頃から健康に気をつけていれば、癌以外のその他の病気も解決に繋がります。
がん検診も放射能が細胞を傷つけるからダメ
健康に気を使って生活習慣病に無縁な人でも、癌になる可能性があります。それは、がん検診です。レントゲンや放射線を照射することで、細胞が傷つけられてしまいます。免疫機能の低下によって引き起こされるより、放射線を浴びるほうががんリスクは高まります。
健康診断の中で良かれと思って行ったことが、逆に細胞にとっては悪いことが起きているのは問題ですね。
癌の根本解決を行うには……水素の出番??
がん細胞が悪性腫瘍となり、切除するのは現代医学の治療方法です。しかし、こうなってしまっては手遅れです。癌の根本解決を行っていく必要があります。がん化した細胞を修復し、正常な細胞に戻していくこと。細胞を傷つけるといわれている悪玉活性酸素を発生させないこと。もしくは、除去すること。抗酸化力を高めていくこと。血をきれいにしていくことなど、体質改善していく必要があります。
水素が癌に効果あるというのは、水素が悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を取り除き、抗酸化力を高めていくためです。たとえ癌になり、手術をしたあとでも水素を摂取することで、術後の経過も良くなります。悪玉活性酸素を要因とする細胞のがん化は防ぐことになりそうですね。
別の切り口でも考えてみる!がんリスク検査では身体の酸化もチェック
通常の検査ではステージⅢに入ってようやく見つかります。ステージⅡで見つかることはほとんどないと言われています。ちなみに、ステージⅠで見つけることができれば、90%以上のかなりの高確率で治ります。
がんリスクを検査できるNoah(ノア)というサービスがあります。こちらはALA(アミノレブリン酸)検査と呼ばれるがんリスク判定法で、判定結果は「がん細胞代謝特性チェック」と「酸化ストレスチェック」の2つです。身体の酸化を抑えることが結果的にがんリスクを低減させる方法になります。
水素が酸化リスクを下げる。身体をいい状態に保てばOK
水素が持つ効果の一つに悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を取り除くことがあります。水素が悪玉活性酸素と結びつくことによって、細胞に対して悪さをしなくなります。細胞を傷つける要因がなくなれば、結果的に癌の根本解決にも繋がります。
では、この悪玉活性酸素はどのようにできるのでしょうか。ストレスによって発生すると言われていますが、通常のストレスではなく、強いストレスで、喫煙や紫外線、放射線、負荷の高い運動、精神的ストレスなどが原因と言われています。つまり普通の生活を送っているだけで、発生してしまうと言われています。さらに、悪玉活性酸素がどれくらい体内で生成されているか知ることはできず、身体にも現れません。もちろん、細胞が傷つけられているというのもわからないため、ある程度予測しながら常時、水素を摂取していく必要があります。どれくらいの水素量を摂取すれば良いかは不明なため、ある程度の量と持続性が大事と言われています。
水素を接種するためには何がいい?!水素サプリ?吸入器?
癌の根本予防にも繋がる水素摂取は、どのような形で行えば良いのでしょうか。
ある程度の水素量と持続性が大事と言われています。というのも人体の細胞に行き渡らせる量と考えると膨大です。水素水で得られる程度の量ならば、難しく水素サプリもしくは水素吸入器が良いでしょう。水素吸入器においても、吸っている間は水素が体内に入ってきますが、吸い終わったあとは、水素が使われていくだけです。
水素サプリならば、体内に水素が発生し続ける機能を備えることができるため、理にかなっています。ただ、水素サプリの中でも発生時間はそれほど多くなく、数時間程度で止まってしまうものの。1日以上発生し続ける水素サプリが望ましいと言えます。
ただ水素サプリの場合、原材料によっては身体に負担をかけてしまうものもあります。サンゴカルシウムを主成分とした安全性にこだわったサプリメントを選ぶと良いでしょう。
注意!水素が癌を治すわけでも万能でもない
あらためて断っておきますが、水素が悪玉活性酸素を除去するからといって、癌を治す力はありません。免疫力を高め、体質改善を促します。癌を予防する一因があるだけで、それでも癌を完全に防ぐことはできません。他にも起こり得る要因はあるからです。
水素を摂取しているから大丈夫というのではなく、水素をきっかけに生活習慣を変えていくことが、癌をはじめ、他の病気にも勝つ力になるのです。
まとめ
水素がなぜ癌に効果があると考えられるのかをまとめました。水素生活を行ったことで、完治したという話もあります。水素が悪性腫瘍を抑えるのではなく、がん細胞の元になる原因、細胞を傷つける要因の悪玉活性酸素を無毒化します。細胞を傷つける原因がなくなれば、がん細胞に発展することもないため、がん予防にも繋がります。
生活習慣を変え、体内環境を良くすることで、がん化した細胞を修復するナチュラルキラー細胞(NK細胞)を増やし、免疫力も上がり、健康体でいられるようになります。
理屈がわかればわかってきますが、理屈を端折ると「水素水で癌が治る」となってしまいます。真実を知り、ご自身で判断なされると良いですね。